Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

編集回想記

コラム「セミコン業界最前線」を更新。「元フリースケール社長の高橋氏が光デバイス企業の社長に就任」

PCWatch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。pc.watch.impress.co.jp インテル、フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン、ルネサス エレクトロニクスなどで経営幹部を歴任してきた 高橋恒雄氏が、光半導体デバイスメーカー…

「35分の2」で生きる覚悟について

中学生のときに、奇妙な体験をした。担任の先生が突然、5名だか7名だかの生徒を指名して、教壇に立たせたのだ。正確な人数は覚えていない。 ここでは、42名のクラスだったから、壇上に立った生徒が7名、残っている生徒が35名、ということにしておく。なんの…

1980年代の「日経エレクトロニクス」が新人編集に教えてくれた記事執筆手法と、その限界(前編)

心理学に「刷り込み」や「インプリンティング」などと呼ばれる用語があります。「赤ちゃんは最初に見たものを、親だと思う」といった意味で使われたりします。刷り込み - Wikipedia引用:「特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する学習現…

半導体産業と半導体技術は2018年も面白いですよ

やっと2018年の半導体産業と半導体技術について考える余裕と書く余裕ができたので少しだけ。遅くなりましたが、新年のご挨拶に代えて。 はっきり見えているのは、2018年も半導体産業は面白い、ということだ。 このことは日本にいると見えにくい。 相変わらず…

コラム「ストレージ通信」を更新。有機高分子の強誘電体と新世代の強誘電体

EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。 「強誘電体メモリの再発見(7):代表的な強誘電体材料(後編)〜その他の材料」 http://eetimes.jp/ee/articles/1707/24/news029.html 記事では始めに有機高分子の強誘電体材料…

日経BP社が白金高輪から神谷町に移転

日経BP社が「8月7日に現在の白金高輪から神谷町に本社を移転する」と7月7日に発表しました。ニュースリリース: http://corporate.nikkeibp.co.jp/information/newsrelease/20170707.shtml各部署の移転日 http://corporate.nikkeibp.co.jp/information/newsr…

日経マイクロデバイスが休刊して3年余り、年間購読料30万円の超高額サービスが半導体産業向けに始まりました

半導体技術と半導体産業の専門誌「日経マイクロデバイス」が休刊したのは2009年12月末のことでした。「日経マイクロデバイス誌の最終号が届きました」 http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20091226/1261901065 関連エントリ:雑誌から日経マイクロデバイ…

日経BP社の取締役人事と執行役員人事

日経BP社の3月15日付けリリース「役員人事および執行役員人事を内定」 http://corporate.nikkeibp.co.jp/information/newsrelease/newsrelease20130315.shtml浅見さんがついに取締役に就任します。おめでとうございます。 古澤さんが取締役を退任します。長…

プロフェッショナルとは何か

遅い仕事は誰でもできる。プロに求められるのは速さ。素人が考えられないほどのものすごい速さで仕事ができなければ、プロとは呼べないし、プロとして食っていけない。 そしてプロは絶えず「明日は食えなくなるかもしれない」という恐怖に苛まれている。その…

ダーリンは54歳53歳

仕事の帰りに三十代半ばの人と会話していて、年齢を重ねると逃れられないできごとについてまとめる機会がありました。あくまで個人的な経験と知人からの感想に基づくものですが。三十代前半より若い人は、これから自分に何が起こるのか、知っておくのも悪く…

ISSCCを「半導体のオリンピック」と呼ぶ過ち

半導体回路技術の国際学会「ISSCC 2011」の取材で米国にきております。その昔、ISSCCを「半導体のオリンピック」と呼んだのは日本経済新聞だったかと思います(記憶頼りの情報です。間違っていたらごめんなさい)。当時、日経エレクトロニクスの一記者だった…

気のせいかもしれないが、だらしないヤツが増えたような気がする

気のせいかもしれませんが、だらしないヤツ、あぶないヤツが増えたような気がします。ここ何十年かで。 初めに嫌だな、と思ったのは出版社の編集部に日本語ワープロが導入されたときでした。1990年ころのことです。25名ほどの編集部に3台の日本語ワープロが…

他人との共同生活が礼儀作法を作った(銭湯編)

礼儀作法やマナー、躾けなどの行動規範は、他人と関わる場面(社会生活)を円滑に進めるとともに心地よい空間を維持するために必要だと考えています。言い換えると、家族だけで暮らしているような他人と関らない場面では、礼儀作法やマナーなどの行動規範が…

オーダーメイドで電子機器を作る

1980年代のことだったと記憶している(間違いかもしれませんがお許しください). そのころ,松下電器産業(現・パナソニック)は「MMT会」と称するマスコミ向け勉強会を不定期に開催してた.マスコミ(M)と松下(M)の勉強(T)なのでMMTと略称されていた…

コントロールド・サーキュレーションの甘い罠

一説に、有料定期購読方式の雑誌の開発コストは5億円〜10億円程度と言われている。 これは、1年購読や3年購読などの有料購読誌で何万という部数を集めることは簡単ではないことが大きい。例えば基本設計を「月刊誌(年12回発行)で年間購読料が1万2000円、創…

「ウォーターエネルギーシステム」と「青色発光ダイオード」

前回のエントリーです http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20080628/1214736695 「ウォーターエネルギーシステム」のTech-On!報道記事騒ぎについて思いだしたのは、昔の日経エレクトロニクス編集部はニュースに関してずっと懐疑的だったということです。…

マスコミは取材相手になぜ、謝礼を払わないのか

新聞、テレビ、雑誌、ウエブマガジンなどのマスコミ(プレス)の記者は原則として、取材先に謝礼を払わない。 取材という行為は商取引に例えると仕入れに相当する。新聞社や出版社などは、取材によって原材料を仕入れて独自に加工し、製品(記事や番組など)…

日経BP技術賞の大賞を京都大学 山中伸弥研究室が受賞

日経BP社による毎年恒例の「日経BP技術賞」が今年も決まりました。 大賞を受賞した技術は、京都大学 山中伸弥研究室の「ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立」です。リリースはこちらです。 http://corporate.nikkeibp.co.jp/information/newsrelease/new…

編集職場の20年、労働環境は確実に悪化し続けた(そのに)

そのいちのエントリー http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20071013 新卒で入社したこの会社は、大手経済新聞社と米国大手出版社の合弁会社だった。 社員の待遇は親会社の大手新聞に準じていたので、世間相場から見ると相当に良かった。 さすがに社用車(…

編集職場の20年、労働環境は確実に悪化し続けた(そのいち)

大学院修士課程を修了してから、20年ほど編集部に勤務した。 ほとんどは雑誌の編集部だった。 この20年を振り返ると、編集職場の労働環境は確実に悪化し続けてきたと断言する。 入社当時の雑誌編集部はのんびりしたものだった。 出社時間は9時半である。しか…

愚者と権力そのよん

そのいち http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20070316 そのに http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20070323 そのさん http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20070405 追加情報エントリー http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20060423 http://d.ha…

愚者と権力そのさん

初回はこちらです。 http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20070316 第2回はこちらです。 http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20070323 さて、すでに述べました件で編集長をクビにしたリード・ビジネス・インフォメーションの編集部ホームページには、下…

愚者と権力 回答編

http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20070316 上記エントリの続きです。回答編です。印刷された雑誌は、配送前に見本誌として出版社に届きます。 見本誌を見たある社員が、CEOにご注進申し上げたらしいです。 その結果、下記のようにまとまりました。##…

愚者と権力

ここにある愚か者がいたとします。この愚者は企業に所属しています。愚者が一般社員の場合は、その被害はある部や課の一部だけで済みます。しかし愚者が課長になれば課全体が、部長になれば部全体が被害を受けます。さらに、愚者が社長になれば、その影響は…

権威の誕生

現在の「日経エレクトロニクス」誌には、企業トップのインタビューがふんだんに掲載されています。 企業トップのインタビューを掲載することは、企業の経営層がその雑誌を認知していることの裏返しとも言えます。 自分が日経エレクトロニクス編集部の駆け出…

外資系日本法人社長の地位はどのくらい?

外資系日本法人の社長が本社からみてどのような地位にあるのかは、「社長」という肩書からは分かりません。いくつものレポートラインが考えられるからです。例えば、 「日本法人社長→アジア地域統括本部長→本社のアジア地域担当Vice President→本社COO→本社C…

日経エレクトロニクス「シリコンバレー支局の歩み」非公式版

日経エレクトロニクスが日本から米国西海岸への記者駐在を休止したのを記念した個人的なメモです。 年号はかなりいい加減です(たぶん誤りがあります)。間違いあったらご指摘ください。是非。 1990年 日経エレクトロニクス サンノゼ支局開設 初代支局員は小…

勘違い社員を生む大新聞

芋づる式にいろいろと嫌なことを思い出してしまった。 大新聞社の看板を持った出版社には、自分には受け容れがたい言動の社員が一部存在した。 全然整理されていないが、覚えていたこと列記する。 ・「新聞社の名前は大きいよ。名刺を見せれば誰でも会ってく…

嫌な思い出

トラブルついでに、某新聞社系有名出版社での嫌な思い出が次々と浮かんでしまった。 忘れないウチに記録しておく。 10年くらい前のことか。当時、大手総合電機T社の著名な半導体回路技術者で、現在は某TH大学の教授を勤めているF氏を、某電子技術誌の編集部…

記者はエライのか?

某新聞社系出版社で働いていたとき,取材で初めて訪問した相手の方から以下のように言われたことがある。 「あなたは××誌の記者とは違いますね」(注:××誌とは同じ出版社で発行している著名な経済誌のことである)。 なんのことか良く分からずに尋ねると,×…