半導体回路技術の国際学会「ISSCC 2011」の取材で米国にきております。
その昔、ISSCCを「半導体のオリンピック」と呼んだのは日本経済新聞だったかと思います(記憶頼りの情報です。間違っていたらごめんなさい)。当時、日経エレクトロニクスの一記者だった私は、デスクが「オリンピックなら4年に一度だろ。ISSCCはオリンピックじゃねえぞ」と日経新聞の記事を読んでコメントしていたのを覚えています。ISSCCは毎年2月に開催されていたからです。ただ、一般人に半導体技術のことを知らしめる働きはしたのかな、と思っています。日経新聞は技術者が読者ではありませんからね。
強い違和感を覚えるのは、技術者向けの専門媒体がISSCCを「半導体のオリンピック」と呼ぶようになったことです。プロフェッショナルが相手の専門誌がオリンピックと呼ぶのは、誤りでしょう。いつからISSCCは競技会になったのでしょうか。金メダルとか、優勝とか、あったりするんでしょうか。ありませんよね。
私がチェックしたところでは、Tech-On!(および日経エレクトロニクス)、EETimes JapanがISSCCを「半導体のオリンピック」と呼んでいました。なぜ「半導体五輪」と呼ぶのか、一度、教えていただけるとうれしいです。
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