Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

「ウォーターエネルギーシステム」と「青色発光ダイオード」


前回のエントリーです
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ウォーターエネルギーシステム」のTech-On!報道記事騒ぎについて思いだしたのは、昔の日経エレクトロニクス編集部はニュースに関してずっと懐疑的だったということです。


キワモノっぽいリリースや発表会の案内が届いたときには、編集部でまず厳しいチェックがはいり、晒し者になっていました(例えばドクターN氏関係の発表案内がときどき来ていました)。


日亜化学工業(正確には中村修二氏)による青色発光ダイオードの発明は、最初に日経産業新聞にトップ扱いで載ったのですが、
日経エレクトロニクスの編集部内にはまゆつばではないかという雰囲気がありました。
当時、青色発光ダイオードはそれほど難しいもの、ほぼ不可能というのが常識だったのです。


真偽を確かめるために、仲森智博記者(当時)が徳島(日亜化学の所在地)に出張し、取材でチェックし、実際に青色発光ダイオードのサンプルを回路基板付きで持ち帰ってきました。
編集部の空き机の上におかれたサンプルに、電池(たしか9V出力の006Pタイプだったような)をつなぐと、透明なダイオードが燦然と青く輝きました。
今では別にめずらしくありませんが、当時では信じられないほどの明るさです。大きな衝撃を受けました。

発光ダイオードの歴史が変わる」
「俺が取材に行きたかった。悔しい・・・・」


どっかに手品の仕掛けがあるかもしれないと、回路基板をこねくりまわしたりもしました。
でもどこにも手品がみつかりませんでした。


ウォーターエネルギーシステム」の件をみますと、Tech-On!や日経エレクトロニクスなどの編集記者はずいぶんとお人好しになってしまったものです。嗚呼。