Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

半導体産業と半導体技術は2018年も面白いですよ

やっと2018年の半導体産業と半導体技術について考える余裕と書く余裕ができたので少しだけ。遅くなりましたが、新年のご挨拶に代えて。


はっきり見えているのは、2018年も半導体産業は面白い、ということだ。
このことは日本にいると見えにくい。
相変わらず、半導体の中心は米国の西海岸だ。
面白いことのほとんどは米国で始まっており、その半分はシリコンバレーで起こってきた。この傾向は変わらない。


世間では仮想通貨(暗号通貨)が急速に注目を集めているが、暗号通貨に必須のブロックチェーンに関連した半導体チップが今年は登場するのではないかと、密かに期待している。

人工知能(AI)と半導体の関わりでは、機械学習、特に深層学習(ディープラーニング)を高速に実行するプロセッサや専用回路などが大学で盛んに研究されている。この分野では日本の大学もがんばっている。すでに数多くの成果が出ている。

脳神経アーキテクチャ側からのアプローチである、ニューロモルフィックコンピューティングのプロセッサも研究が盛んだ。ただこちらは、目立った成果はまだ出ていないように感じる。


マイクロプロセッサ関連では2つの大きなテーマを自分としては意識している。1つは命令セットアーキテクチャのオープン化である。具体的には「RISC-V」だ。今年はRISC-Vが一種のブームとなるだろう。隠れていた数多くのベンチャー企業が、雨後の筍のように姿を現す年となる。

もう1つは今年、Intelが創立50周年を迎えることだ。1968年7月にIntelはスタートした。2018年7月に向けてIntelが何かをやってくると期待したい。

メモリ関連ではやはり、3D NAND技術だろう。今年はシリコンダイ当たりの記憶容量が1Tbitに達する。8枚のシリコンダイで記憶容量が1TバイトのSSDを作れるようになる。改めて凄いことだと思う。次世代不揮発性メモリでは、3D XPointメモリと市場で競争できる製品が開発されるかどうかが、関心事だ。


半導体製造技術ではEUVリソグラフィの量産導入が、今年中に一部のシリコンファウンダリで始まると期待されている。本当に始まりの年になれるのか。興味深い。

ほかにも面白そうなテーマ、知りたいテーマがある。
例えば中国の半導体産業は、真面目にウオッチしないとまずいフェーズに入ってきた。

やるべきことが山のようにあるというのは、ありがたいことです。今年もよろしくお願いいたします。