PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。
【福田昭のセミコン業界最前線】NANDの10倍、Intel Optaneの2倍の速度を実現するMRAM SSD - PC Watch
高速不揮発性メモリのMRAMを使ったSSDが、NANDフラッシュメモリのSSDや3D XPointメモリのSSD(IntelのOptane)などと比べて高速であることを証明した、という話です。
それからMRAMと3D XPointメモリでは、半導体メモリとしての立ち位置が全く違うという話をしています。
要は、MRAMは誰でも入手できる、すなわち「市販品」であるのに対し、3D XPointメモリは販売していないメモリであり、半導体メモリとしての資格を満たしていないという事実です。この点では、MRAMは3D XPointメモリよりもはるかに社会に貢献しています。全然違います。
大問題なのは記憶容量です。MRAMのシリコンダイ容量はようやく1Gビットに届こうという水準だということ。足りなさすぎます。
それでも、そのほかの次世代不揮発性メモリである、抵抗変化メモリ(ReRAM)の市販品(わずか4Mビット)に比べたらずっと大容量なのです。
悲しいくらいに記憶容量が小さい。あうううう。
なんとも悔しいこの状況。ブレークスルーを強く望んでおります。