Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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コラム「セミコン業界最前線」を更新。「超高速ストレージを実現するMRAM SSD」

PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。

pc.watch.impress.co.jp


【福田昭のセミコン業界最前線】NANDの10倍、Intel Optaneの2倍の速度を実現するMRAM SSD - PC Watch


高速不揮発性メモリのMRAMを使ったSSDが、NANDフラッシュメモリSSDや3D XPointメモリのSSDIntelのOptane)などと比べて高速であることを証明した、という話です。

それからMRAMと3D XPointメモリでは、半導体メモリとしての立ち位置が全く違うという話をしています。
要は、MRAMは誰でも入手できる、すなわち「市販品」であるのに対し、3D XPointメモリは販売していないメモリであり、半導体メモリとしての資格を満たしていないという事実です。この点では、MRAMは3D XPointメモリよりもはるかに社会に貢献しています。全然違います。


大問題なのは記憶容量です。MRAMのシリコンダイ容量はようやく1Gビットに届こうという水準だということ。足りなさすぎます。
それでも、そのほかの次世代不揮発性メモリである、抵抗変化メモリ(ReRAM)の市販品(わずか4Mビット)に比べたらずっと大容量なのです。
悲しいくらいに記憶容量が小さい。あうううう。


なんとも悔しいこの状況。ブレークスルーを強く望んでおります。