EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。
新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第14回となります。
前々回から、今後のハイエンド・ラックマウントサーバで主流となりそうな「間接伝導(液体)冷却」の概要説明に入っています。
今回は伝導液冷システムを構成するいくつかのユニットの中で、最も重要だと思われるCDU(Coolant Distribution Unit)の解説です。
液体と液体の熱交換器であるCDUの基幹技術は、ガスケットプレート式と呼ぶ熱交換技術にあります。独特の凹凸形状をした薄い金属板(プレート)を積層して金属板のすき間に隣接するように(実際には接触しない)高温液体と低温液体を通し、金属板を介して熱を伝えます。液体の漏れを防ぐためにガスケットを使っています。
金属薄板の凹凸形状は液体を均一に分散するとともに、液体の摩擦抵抗を低くする(ポンプの能力を低く抑えられる)ように工夫されています。
記事ではふれておりませんが、ガスケットプレート式熱交換器の世界最大手ベンダーはスウェーデンのアルファ・ラバル(Alfa Laval AB)だそうです。主力事業は熱交換器、遠心分離機、流体制御機器など。高い技術力を誇る企業のようです。
脱線しました・・・詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。