Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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気のせいかもしれないが、だらしないヤツが増えたような気がする


気のせいかもしれませんが、だらしないヤツ、あぶないヤツが増えたような気がします。ここ何十年かで。


初めに嫌だな、と思ったのは出版社の編集部に日本語ワープロが導入されたときでした。1990年ころのことです。25名ほどの編集部に3台の日本語ワープロが導入され、共用机に置かれたのです。


当時は原稿用紙に鉛筆で原稿を書いていました。キーボード慣れしないと、日本語ワープロでは素早く打てません。それでも若い記者を中心に、数名がワープロを使うようになりました。


するとワープロ机に、ジュースの空き缶や灰皿(吸い殻ありです、もちろん)などが置き去られるようになったのです。中身の残ったジュースが置かれていることもありました。この編集部は超学歴社会で、たぶん名前を知らない大学出身の編集記者は1名もいなかったと思います。この超学歴集団が自分の飲み残しや吸い殻を片付けない、という事実に私は少なからず衝撃を受けました。

もっと凄かったのは、次にワープロを使う人の多くが、使う前に片付けをしないことです。
ジュースの空き缶や灰皿の吸殻が貯まっていきます。これをみるのが嫌で、誰もいない早朝に出勤したときに、私はしばしば、ワープロ机のゴミを捨てていました。


月日は流れて現在。あちらこちらで、だらしない行動が目に付きます。

下駄箱のある居酒屋でランチしにいくと、下駄箱の扉のいくつかは閉められていません。ぱっくりと開けたまま、放置されています。先日など、直角に開いた扉が目に入らず、ほかの人をよけた拍子に耳を扉にぶつけてしまいました。本当に腹が立ちます。


スポーツジムにいくと、今度は更衣室のロッカーの扉がいくつか、開きっぱなしです。使い終わった後に閉めないんですね。誰もいないときに時々、扉を閉めてまわっています。またもや嫌になります。


早朝に近所を散歩すると、出会う人の大半がタバコを吸いながら歩いています。早朝のさわやかな空気が台無しです。近所は条例で禁煙地区に指定されています。人目のある昼間は、歩きながらタバコを吸う人はあまりいません。でも早朝は条例違反だらけです。


街を歩くと、携帯画面を見ながら歩いている人をたくさん見かけるようになりました。心は携帯の画面に吸い取られています。上の空です。まわりとぶつかりそうになったり、ぶつかったりすることが少なくありません。昔、自分が子供の頃にマンガを読みながら歩いていたら、親からこっぴどく叱られたことがありました。家の中と外は、本質的に違う場所だからです。外は危険がいっぱいです。大人にぶつかったら、子供は簡単にひっくり返って大けがをします。何かに見入りながら歩くなど、論外です。もちろん大人でも同じでしょう。クルマやバイクに勝てるヒトがいるのでしょうか。


もっと怖いものが街にはいました。自転車で走りながら、携帯電話機を使っている人です。走る凶器あるいは、走る狂気かもしれません。こういう人の精神構造は理解できないです。「自分だけは大丈夫」というセカイ主義に侵されているのかもしれません。自分はこういう人をみかけたら、距離をとって逃げることにしています。巻き添えはゴメンですから。


こういった人が増えた理由はいろいろ考えられますが、それは評論家の領域なので、あれこれ詮索するのはやめます。いろいろなことが便利になり、その半面でものぐさになり、公共心が減り(エゴが肥大し)、想像力が働かなくなったんだな、という認識に今はとどめておきます。

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