PC Watch様にIEDM 2020のレポート記事を掲載していただきました。
Samsung Electronicsがシングルダイにレーザー光源と走査光学系を集積したLiDAR用スキャナを試作しました。
大きさは3mm×7.5mmしかありません。「切手大の超小型LiDAR」を実現可能な要素技術だと言えます。
試作したスキャナと受光系や制御回路、演算回路などを組み合わせてLiDARシステムをセットし、歩行者の動きを測定しています。
最大距離は10メートルです。
シリコン基板にⅢⅤ族半導体をモノリシック集積し、レーザーと光増幅器に利用しています。ただし一部は貼り合わせです。
オンシリコンだとエピタキシャル成長させた結晶の品質がまだ不十分だと思われます。
少し心配なのは、消費電力です。光源のほか、32チャンネルの光路に光増幅器をレイアウトしているので、かなりの大きさになりそうです。講演(オンデマンド)では、消費電力には言及していませんでした。
とはいうものの、まだ初期試作の段階です。この先の進展を見ていく必要がありそうです。
詳しくは記事を閲覧していただくとうれしいです。
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