Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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成田空港第1ターミナルの3月11〜12日(その3)

前回のエントリーはこちらです。


午後10時30分。ようやく、2階の出発ロビーに入ることができました。すこしうろうろします。53番ゲート〜55番ゲート付近です。


56番ゲートから57番〜58番ゲート方向を俯瞰したのがが下の写真です。電気は来ています。テレビも点いています。


手洗い所の前が水漏れで床が濡れていました。


売店付近です。こちらも床が水浸しです。


公衆電話があったので再び、家族に電話します。携帯電話(ソフトバンク)はあいかわらず、つながりません。NTTドコモauはすでにつながっていましたので、ソフトバンクの災害に対する弱さが本当だということが実感できました。NTTドコモが最初に通話可能になったようです。


テレビの前で椅子に座って少し休むことにしました。かなり疲労しているのですが、神経がはりつめているせいか、眠くなりません。テレビでは津波の被害にあった各地の状況を映し出しています。


ぼーっと休んでいると。携帯電話が鳴りました。家族からです。ようやく、ソフトバンクも回線がつながったようです。時間をみると11時半近くになっていました。

携帯電話がつながったので安心したせいか、眠くなってきました。寝床を探してうろうろします。明かりがついていないところもあることが分かりました。


フロアを歩いていると、空港職員らしき方が携帯電話で話しているのが聞こえてきました。今晩は自宅に戻れないと、家族に説明しているようです。


うろうろしていたら寝袋を配っている方に遭遇しました。1個もらって再びうろつきます。
テレビの前で椅子のすぐ側に毛布をしいてその上に寝袋を広げて眠ることにしました。かなり疲れていたらしく、写真を撮影していません。すみません。


テレビの地震情報と津波情報を聞きながら、横になります。相変わらず余震がときどき発生し、怖いです。なかなか上手くは寝付けません。明け方になって長野県北部で震度6の地震があったと報じられ、起きてしまいます。午前4時ころです。再び寝ますが、結局、午前5時半くらいには起きることにしました。おおよそ2時間〜3時間くらいの睡眠時間だったと推測します。


手洗い所に行って顔を洗います。疲労でぼーっとしており、搭乗ゲート付近の椅子に座って再びテレビをみます。鉄道各線と高速道路は不通で、成田空港は陸の孤島になってしまったようです。そして各地の被害は相当に酷い状況だということが分かってきました。


午前8時くらいになって動く元気が出てきました。無料WiFiのスポットに行ってみます。外国の方がSkypeらしき通話をヘッドセットでしています。しかし、自分のPCはWiFi接続が上手くいきません。何度か試みますが、まったく繋がらず。諦めます。


出発情報のモニター表示をみますと、欧州線と米国線はことごとく「未定」となっています。すでに予定が1日ほど遅れており、本日の便に乗れたとしても目的のイベントは当日の途中参加となってしまいます。もし、12日の便もキャンセルされると、イベントが終わってしまってからしか米国に到着できません。それでは渡米する意味がなくなってしまいます。


カウンターで搭乗券見せながら状況を尋ねると、まだ分からないとのことでした。本日の便がキャンセルになって航空機に乗らずに再入国(すでに出国審査をすませているので、形式的には日本にいない)する場合は、係員が付き添ってくれるし、時間はかかるが荷物(預けてあるスーツケース)は探して見つけるので、大丈夫だとのこと。どうしようもないので、どうなるか待つことにします。



そうこうしているうちに、午後になって、出発情報が「On Time」に切り換わりました。予定通り、午後5時過ぎに出発するようです。

(続く)


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