とりあえず無事です。
11日夕方に成田空港から米国に出発する予定でした。
第1ターミナル南ウイングからです。
午後3時少し前にチェックインして出国審査を通過しました。
そのとき、細かな揺れを感じました。といっても空港ターミナルは離発着する航空機の爆音でいつも微妙にゆれてますので、気にしませんでした。
異変が起こったのはその直後、空港ラウンジに向かう途中の廊下でです。
急に床が大きく揺れ始めました(第一波でした)。かなり長い揺れです。危険を感じて搭乗ゲート付近の待ち合い用椅子を掴んで身を支えます。
揺れが収まったのでテレビモニターを見ますと、津波警報が出ています。
天井の一部が剥離して床に落ちていました。
書店の棚も崩れていました。
携帯電話を家族にかけます。すでにつながりません。
公衆電話で自宅にかけます。話し中です。続いて実家にかけます。留守録がまわっているのでとりあえず無事を伝えていたら、再び揺れがきました(第二波です)。こんどはものすごい揺れ方で、立っているのが困難になりました。電話を切ってすぐそばの椅子に走ってはいつくばります。すごい揺れ方であちこちから、物が割れる音や軋む音が聞こえます。まわりの方がたも、すべて伏せています。誰も立っていません。
下の写真は揺れがいったん収まった直後のものです。
アナウンスが入って地震発生が告げられます。ガラス窓の近くには寄らないようにとの注意が入ります。すぐに係員が近くに来て、地上に避難するように誘導されました。
エスカレーターはすでにとまっています。航空会社ラウンジへのエスカレーターは封鎖されました。ラウンジの職員が止まったエスカレーターを使って降りてきます。
階段を使って地上に降り、外に出ます。下の写真は地上の様子です。寒いです。
そしてここから、長い1日が始まるのでした(続く)。