Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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懐かしくも野蛮だった時代が蘇る「本当は怖い昭和30年代」

本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜

本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜

サブタイトルが漫画「三丁目の夕日」を意識していることは明らかです。懐かしの昭和30年代の「暗黒面」をこれでもかとさらけ出したのが本書。良い点は何と言っても価格が安いこと。550円で「あの頃」が味わえるとは。ありがたいことです。


昭和30年代生まれの方が子供のころを確認するのにお薦め。
自分の親が昭和30年代生まれの方には、親が育った時代の感覚を知るためにお薦め。
三丁目の夕日」の裏側を知りたい方にもお薦め、です。



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正直、自分にとって記憶が豊かなのは昭和40年代で、昭和30年代はほんのすこししか覚えていません。でも昭和40年代にも通じる記述がてんこもりです。例えば、

トイレはくみ取り式
妊娠中絶手術(しかも闇)の横行
寄生虫感染率は40%
風呂は銭湯が基本
公害が社会の大問題
核戦争による人類滅亡の恐怖を抱えながらの生活
喫煙は基本的にどこでもOK
乗用車にエアコンはなしが普通
注射器が子供でも買えた
飛行機(旅客機)がしょっちゅう墜落していた
テレビは月賦で購入するものだった

ああ、そうだったなあ・・・こんな感じです。

あと当時は子供だったので知らなかったこともありました。
例えば、

放射能による東京の被曝量はチェルノブイリ直後と同じレベル
救急車が義務化されたのは昭和38年
自転車に税金がかけられていた(昭和33年まで)

など。内容には誇張を感じるところもあります。
でも「昔は良かった」とドヤ顔でのたまう老人が生きていた時代の本当を知るには、もっとも参考になる一冊と言えます。