EETimes Japan誌に寄稿しているコラム「デバイス通信」にルネサスのソリューション紹介記事を追加しました。ARMコアマコン「RZ/Tシリーズ」の解説です。
「福田昭のデバイス通信(5):ルネサスの最新半導体ソリューション(3)――ARMコア「RZファミリ」のリアルタイム向け製品「RZ/T1」」
http://eetimes.jp/ee/articles/1502/17/news013.html
リアルタイム制御システム用のCPUコア「Cortex-R4F」を搭載したマイコンです。最上位マイコン「RZファミリ」では2つ目のシリーズとなります。ちなみに最初のシリーズ「RZ/Aシリーズ」は「Cortex-A9」を搭載しています。
興味深いのは、RZ/Aシリーズの動作周波数が最大400MHzなのに対し、RZ/Tシリーズの動作周波数は最大600MHzと高くなっていることです。A9コアは、製造技術によっては1GHzは回る高性能コアなのですが、ルネサスは意図的にゆっくりと回しているように見えます。
R4FコアとA9コアでは、前提なしのイメージですと動作周波数はA9コアが高いんですよ。A9はアプリケーション・プロセッサ用コアなのでぶん回す。R4FコアはリアルタイムOSが載る組み込みプロセッサ用コアなのでそんなには速く回さない。このイメージを裏切られています。ルネサスが開発したマイコンでは、動作周波数の関係が逆なのです。このポイントは今後の宿題ですね。
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これも皆様のおかげです。ありがとうございます。
http://eetimes.jp/ee/articles/1502/23/news058.html