Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

合同成果報告会「次世代大容量省電力ストレージ技術のための革新的技術開発」(10月29日開催)レポート

PCWatch様のご依頼で取材執筆しました。二つの産官学共同研究プロジェクトの合同報告会の模様です。


文部科学省の下で2007年度(平成19年度)に始まった「次世代IT基盤構築のための研究開発」プロジェクトの1テーマ、「高機能・超低消費電力スピンデバイス・ストレージ基盤技術の開発」
経済産業省所管の独立行政法人NEDO(ネドー:新エネルギー・産業技術総合開発機構)の下で2008年度(平成20年度)に始まった「超高密度ナノビット磁気記録技術開発(グリーンITプロジェクト)」


以上のプロジェクトの成果が一度に把握できる、非常に貴重な機会でした。


「次世代大容量ストレージ開発プロジェクト合同成果報告会レポート〜HDDは媒体と記録方式の技術革新で容量10倍が視野」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20101102_404032.html


次世代大容量HDD向け要素技術「ビット・パターン媒体(BMP)」と「熱アシスト磁気記録(TAMR)」の最新成果について記述しています。


恥ずかしいのですが、これまで理解が及ばなかったところが、今回の報告会ではだいぶ明確になりました。

例えば、熱アシスト記録は表面プラズモンを利用した近接場光が重要なブレークスルーだったとか。近接場光って何だろうと思っていたらエバネッセント光(この光については大学研究室時代に学んでいます)のことでした。表面プラズモンについて調べたらプラズモンを励起するレーザー光はTMモードとか。懐かしいです。


ビット・パターン媒体では自己組織化技術がとても興味深いです。有機高分子の世界ではかなりよく使われている技術だと思います。ガイドパターンの9倍の密度を実現できるなんて。個人的なことですが半導体製造でいうと設計ルールの3分の1の寸法を加工できるという意味ですよ!! 半導体メモリセルアレイのパターンに応用できたりするんだろうか。わくわくてかてか。