Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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ボーイングvsエアバス(ガイアの夜明け)

19日放送のテレビ東京ガイアの夜明け:大空の覇権争い〜ボーイングvsエアバス〜」がすごく参考になった。エアバスA380の操縦席映像,機内映像,ボーイング787の機内映像など,貴重な映像が続々と登場していた。素晴らしい。


エアバスA380は2階建て,最大旅客数835人(!),価格300億円と紹介されていた。機体は垂直尾翼が異様に高い。デモフライトで離陸する様子は機体の重さを感じさせる。しかし機内はすごく豪華でデザインがまた欧州っぽくてよいのだ。旅客数は国際線仕様の3クラスでも555人とすごい人数である。「乗り降りに時間すごくかかりそうだな〜ジャンボ(747)でもうんざりしているのに。エコノミーしか乗らない自分としては嫌だな〜」という貧乏たらしい感想を漏らしてしまった(悲)。


対するボーイング787は最大旅客数296人,価格140億円となっていた。国際線仕様の3クラス機だと223人がのる。ボーイング767-300と旅客数はあまり変わらず,航続距離が1万km超とすごく長い。そして機体が軽く(炭素繊維の機体),燃費が良い。今後は「中型長距離機」の需要が主流になるとボーイングが予測したためである。個人的にはこちらの方がよいと思う。日本航空全日空は787を導入すると決めているのでとりあえず安心かな。


機体の新素材で東レ・コンポジットの炭素繊維(厚さ2mm板で14トン!の荷重によってようやく壊れていた)が787に,タイヤでブリジストンの航空機用タイヤがA380に使われているというのも参考になった。あと,驚いたのが横河電機A380操縦席用カラー液晶ディスプレイ。直射日光を当てても表示がきちんと見えるという優れモノ。知りませんでした(恥)。



蛇足だけど同じ日のプロジェクトXは悲惨すぎる。YS11を再度引っ張りだしてきて2回シリーズ。イントロを聞いているだけで気分は「お前全然取材してないでナレーション作ってるだろ〜」。15分くらい眺めてあまりのひどさに退散しました。