社会人になったときに、たまたま会社のビルに三井銀行の支店が有りました。
そこで会社の給与振込先としてその支店で通帳を作りました。1984年のことです。これが自分と三井の付き合いの始まりでした。
三井銀行はその後、太陽神戸三井銀行となったり、さくら銀行となったりして。現在では三井住友銀行となりました。
現在では自分は三井住友の3つの支店に口座を持ち、1つの支店とは貸し金庫の契約をしております。
ですから、どうしても三井住友に行く機会が多くなります。
最近の三井住友銀行の動きから感じることは、合理化という名前のサービス低下です。
まず、支店が減っています。貸し金庫があった支店は最近、閉鎖されて近所の支店と統合しました。
貸し金庫の移転手続きを強制されたのですが、かなりめんどくさかったです。
日常の出入金はもよりのATM支店で済ませています。ここは4台のATMがありました。
これが最近では2台に減りました。コンビニATMの普及で減らしたと噂されています(自分はコンビニATMは嫌いですので使いません)。
このためお客さんが続くと、すぐに入り口のドアから待ち行列がはみ出しています。
もうちょっと複雑なことのときは、近所の支店に行きます。
最近、同人イベントの結果、大量のコインが発生したので、両替のために支店に行きました。
両替機があるからです。3名ほどがお待ちでした。
ちなみに最近の両替機はキャッシュカードあるいは両替カードがないと使えません。ご注意ください。
両替機には新札を出す機能があるのですね。
その新札がなくなって、操作しているお客さんがトラブってました。待ちました。
自分の番がきてパネルを操作したら、コインから紙幣への両替メニューがありません。
しょうがないので手を上げて店内の案内員を呼びます。
するとコインから紙幣への両替機能はないことが分かりました。それならそうと両替機そのものに書いておいて欲しいですね。
並んだ時間が無駄になりました。
案内員が勧めたのはATMで通帳に預金としてコインを入れて紙幣として出金するという手法です。
ATMに並び直して順番が来て操作します。最初にキャッシュカードを入れると操作できるユーザーインタフェースでした。
コインを入れようとすると、自動販売機のような、1枚ずつコインを投入する方式になってました。
なんじゃこりゃ。こちらのコインは100枚以上あります。これを1枚ずつ入れろと。
一流とされる銀行のATMでこのダメなユーザーインタフェース。ふざけんなよ。
ATMの設計者と銀行のATM調達担当者を罵倒したい気分になります。
気をとりなおしてまず100円玉を1枚ずつ入れていきます。時間がかかります。作業はときどきもたつきます。
手に持てる枚数は10枚くらいです。ときどき、袋からコインを取り出さなければならないからです。
するとATMのスピーカーが「現金を投入しろ」と繰り返し叫んできます。耳に障ります。
時間がかかるんだよ。うるさいよおまえ。だまれ。と言いたくなります。
とりあえず100円玉を投入し終わったところでいったん、入金作業を完了させます。金額を確認するためです。
いつのまにかATMを使う人が減っていて他のATMが見えるようになっていました。
そうしたら。右隣のATMはコインを1枚投入する方式ではなく、数多くのコインをいっぺんにバケツに投入する方式なっているじゃありませんか。一応100枚までとの制限はありましたが。こちらはコインで身体が重くなっているので、大助かりです。
すばやく右のATMに移動しました。そしてキャッシュカードを挿入しようとすると。入らないのです。もう一度押し込むけど、戻される。
ディスプレイパネルを見ると。「通帳を入れて下さい」とあります。
はあ??????
左のATMはキャッシュカードを最初に入れろ。右のATMは預金通帳を最初に入れろ。なんですかこれは。
ユーザーインタフェースがばらばらじゃないですか。ふたたび、三井住友銀行のATM調達担当者を後ろからカカト落とししたくなりましたよ。
それはともかく。ありがたくバケツに500円玉を一気に投入します。わずか1秒足らずで終わり。あああっ。快感。
そして通帳記入。やっと完了です。
ここでむくむくと案内員に対する怒りが沸き起こってきます。自分は「コインから紙幣への両替をしたい」と言っていたのですから、案内員はこちらの「バケツでコインを入れるATM」を勧めることができたはずです。それなのに何も言わなかったことに対する怒りです。顧客満足度がマイナス100ポイントですよ。
最近、銀行支店のATMでもたついている高齢者を見かけることがあります。僕は恥ずかしいことに「いい加減に慣れろよ。早くしろ」とか心の中で毒づいてました。すみません。本当にすみません。僕が間違ってました。同じ支店のATMで1台は最初にキャッシュカードを挿入させ、別の1台は預金通帳を挿入させるんですよ。これは混乱しますよ。慣れるのは無理ですよ。だって選べないんですから。ATMの待ち行列に並んで、空いたATMに行かされるわけですから。そのときどきでインタフェースが違うんですよ。ヒドイです。
それからここまでの間で、「なぜATMだけの支店に言ってコインを紙幣に替えないの」と思った方。鋭いです。
まだあるんですよ。サービス低下が。
ATMだけの支店に置いてあるATMマシンは、最近はコインの取り扱いをやめてしまったのです。
紙幣でしか入出金できません。コインは仲間外れにされております。
これがあらじめ分かっていたので、自分は支店に直行したわけです。
ここまででいくつかのサービス低下とサービス不良を列挙してきました。
これらの状況は改善する見込みがあるのでしょうか。
正直、自分は改善するどころか、悪化していくと思っています。
例えば支店の案内員さんですが。自分の得た情報では正社員ではないことがしばしばあります。
銀行のOBが派遣で来ていたり、契約社員だったり、派遣会社から金融機関の経験者が派遣されてきたりです。
こういった方々には、銀行支店の正社員は、まともな業務説明をしないということがしばしばあります。
すると、ATMの1台1台の機能の違いすら、分からない、ということもあり得るのです。
この傾向は一流ブランドの都市銀行に顕著です。
ところで。
自分は、朝日信用金庫を事業用口座にしています。いわゆる地元の金融機関ですね。
実は、こちらの窓口やATMマシンの方が、ずっと良かったりします。
ATMマシンはすべて同じタイプです。窓口の応対もすごく良いです。
これは言い換えると、朝日信用金庫は、派遣社員をほとんど使っていない、とも言えます。
少なくともサービスの品質では、自分にとっては
朝日信用金庫が三井住友銀行よりもずっと上です。
え?なんで朝日信用金庫が事業用口座なのかって?
それはですね。事業用口座を作ってくれなかったんですよ。ブランド銀行様は。全滅ですよ。
フリーライターとして開業して事業用口座を作らなかればならない。これは会計処理を考えると必須です。
そのときに即決で作ってくれたのが、朝日信用金庫でした。
それだけのことです。
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