Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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米国大統領にトランプ氏が就任してわずか1年で、サンフランシスコは荒廃してきたかも(個人的な見解です)

米国の次期大統領にトランプ氏が決定したことをボクが知ったのは、2016年11月のことだった。
偶然にも米国東海岸に出張にきており、帰りにJFK空港のテレビモニターでトランプ氏の勝利を知った。


ボクは毎年12月と2月に仕事でサンフランシスコに出張する。それから毎年8月にはシリコンバレーに出張する。
いずれも5日間ほどの米国滞在だが、街の様子がいろいろと感じ取れる。


2016年12月と2017年2月のサンフランシスコは相変わらずだった。
ダウンタウンはマーケットストリートを超えてもそれほどあぶない感じはなかった。
交差点ごとにホームレスが小銭を求めて立っているのだが、慣れてしまえばどうということはない。
可愛い小型犬連れた若い女性のホームレスには少しびっくりしたけど。


それからおよそ10カ月。12月上旬にサンフランシスコを再び訪れた。
サンフランシスコは荒廃しつつある、と感じた。
マーケットストリートを、朝から奇声を発する若者が走っていく。ラジカセを鳴らしながら歩く若者もいる。
ホームレスは交差点どころか、交差点と交差点の間の道路に数人たむろするようになった。
ケーブルカーのあるパウレル通りですら、スーパーの入り口でホームレスがカップもって待ち構えている。
道路にはゴミが散乱し、虚ろな眼をした男が複数で所在なげに立っている。かなりヤバイ。午後7時が外出のリミットかも。
ヤバイ側で目立つのは明らかにアフリカ系米国人である。

BARTのPowell駅では、ツーリスト相手に空港までの切符を購入して手数料をせしめようとする若者が、スーツケースを引っ張る旅行客を狙っていた。これも10カ月前にはあまり見なかった光景だ。


1980年代のサンフランシスコはかなり荒れていた。マーケットストリートがボーダーで、ここから南へいくことは会社で先輩から禁じられていた。それが1990年代にサンフランシスコはずいぶんときれいになった。マーケットストリートの南側の街区が整備され、巨大展示場や高級ホテル、ベンチャー企業のオフィスなどがならぶようになった。


それが今、トランプ大統領就任後わずか1年で、昔の荒れたサンフランシスコに戻り始めたように感じた。
目つきのおかしなアフリカ系米国人が何人も、マーケットストリートをうろついている。1980年代の再現だろうか。


もっと言ってしまうと、米国連邦政府そのものがゆるんできているように感じた。
SFOの入出国管理がゆるくなっているのだ。

往きの入国審査は、過去で最も緩かった。質問がほとんどない。9.11テロで厳格化される以前に戻ってしまったようだ。
帰りは手荷物検査がかなり省力化されていた。靴とベルトは外さずにX線ゲートを通過した。これも10カ月前とは違っていた。

あちこちでゆるみを感じる。