2人の幼女を暴行殺害した凶悪犯(男性、20代)。
その凶悪犯に、幼女の祖父である大富豪が巨額の賞金をかける。
賞金首となった凶悪犯を護送する警察組織。
凶悪犯を守るために護衛役を託されたのは。
要人警護のプロフェッショナル、セキュリティポリス(SP)である主人公。
護送の出発地は、凶悪犯が逮捕された福岡。福岡県警の警察署から護送するはずが、すでに事件が起こってしまう。ともかく、大護送作戦が始まる。
護送の目的地は、事件発生場所である東京。すなわち警視庁。
賞金目当ての輩に殺されても当然とも言える、凶悪犯を守らなければならない。
強い矛盾を感じつつも、任務を遂行する護送チーム。
賞金首を狙って次から次へと襲いかかるのは。
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凄い設定です。自分は最初に旅客機のビデオ上映で映画版を見て、そのまま見入ってしまいました。ビデオを視聴してから、作品について調べて原作の小説があることを知り、小説版も読みました。
小説版は前半が迫力ある展開なのですが、後半が弱く、特に結末は残念でした。
映画版は小説を良い形で補完してあり、また結末も小説に比べると良くなっています。ただどうしても後半部分が弱く感じます。筋立てから考えると仕方がないとも言えますが。むしろ前半と後半のギャップを際立たてて読ませるのが狙いだったとも考えられます。が、娯楽作品としては非常に難しい課題に挑んでいることに、結果としてなってしまう。その課題を解決できていないのが、辛いところです。
小説(原作)を映画(映像化)が上回ることはあまりないと思っているのですが、この作品は珍しく、映画の方が出来が良いように感じました。
小説、映画ともに突っ込みどころはいくつもあります。自分は娯楽作品を観賞するときは、わざとアタマの回転を止めてあまり考えないようにしています。楽しめれば良いと思っているので。その意味では、映画は楽しめる作品に仕上がっていると感じます。小説は、うーん、まだもう少し、です。
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