Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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推薦します!! コミック版「戦国自衛隊」、これ1冊で「戦国自衛隊」は十分かもしれない

(ご注意:このエントリーは
http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20140409
の続きです)

戦国自衛隊 (ROMAN COMICS) (SEBUNコミックス)

戦国自衛隊 (ROMAN COMICS) (SEBUNコミックス)

戦国自衛隊 (セブン文庫 た 1-1)

戦国自衛隊 (セブン文庫 た 1-1)


漫画家の望月三起也氏(代表作は「ワイルド7」、「秘密探偵JA」、「ジャパッシュ」、「突撃ラーメン」など)のアシスタントをしていた漫画家の田辺節雄氏による作画です。原作の小説を忠実になぞりつつ、補完するエピソードを入れており、充実の一冊完結作品となっております。



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原作小説は分量が短く、そのせいか、記述にやや素っ気なさがありました。これは作者の半村良氏によると、長編小説に十分なるアイデアであったけれども、作品としての発表を急いだために小説としては短くなっているとのことです(コミックスのあとがきより)。SF小説の世界は「先にやったもの勝ち」というアイデア優先の傾向があったので、完成度よりも発表を優先したという、なんか、発明競争みたいな印象を受けました。でもそれは良く分かります。実際、半村良氏の一般的な代表作といえば「戦国自衛隊」であり、SF小説としては遥かに良質な作品といえる「石の血脈」(長編小説です。傑作です)に比べたら、SFファン以外の世界における知名度の差は歴然としています。


田辺節雄氏のコミック版「戦国自衛隊」は、原作小説の足りない部分を上手く補っており、十分に読み応えのある一冊となっています。コミック版を読んでおけば、原作小説は読まずとも良いといえます(すみません、半村先生)。コミック版を気に入った方は、映画版はいろいろ破壊しているので、むしろ見ない方が幸せかも(すみません、角川さん)。まあ、実写映像の映画版は、映像にかなりの迫力があるので、割りきって見ることにしましょう(苦笑)。



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