Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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12月11日〜17日の話題

●競争相手不在を理由にIntelIvy Bridgeファミリの出荷を2012年5月に延期
したとthe IQUIRERが報じています。
http://www.theinquirer.net/inquirer/feature/2130866/intel-delays-product-product-competition
AMDのBulldozerプロセッサの性能が低く、現行の製品系列で十分に対抗できるためだと同誌は分析しています。フラッグシップとなるE/EP系列は2013年初めにずれこむと予想しています。


Samsung Electronicsサムスン電子)の携帯電話の年間出荷台数が初めて3億台を突破
したと朝鮮日報が報じています。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/12/2011121200610.html
サムスン電子は1988年に携帯電話機に参入。1996年に年間100万台、2005年に年間1億台を突破していました。物凄い勢いで生産台数を伸ばしてきたことが分かります。1988年からの累積販売台数は16億台に達するとのことです。なお年間出荷台数が3億台を超えた携帯電話メーカーはこれまでノキアだけでした。


●ブラウン管用ガラス価格の談合で韓国公正取引委が旭硝子子会社などを摘発
したと中央日報が報じています。
http://japanese.joins.com/article/368/146368.html?servcode=300§code=300
価格カルテル容疑で摘発された企業はサムスンコーニング精密素材と旭硝子子会社の韓国電気硝子、日本電気硝子とそのマレーシア法人です。1999年〜2007年に35回以上の会合を談合のために行っていたとのことです。薄型テレビの台頭によってブラウン管の需要が減少したのを受け、談合によって利益確保を図ったとされています。韓国市場ではサムスンコーニング精密素材がサムスン系列会社のサムスンSDIに、韓国電気硝子がLGフィリップスディスプレーに主に納品する形だったと報じています。課徴金の総額は約35億円とのことです。


JEDECが近くモバイルDRAM規格「WideIO」の内容を公表
するとして、その一部をEETimesがすっぱ抜いています。
http://www.eetimes.com/electronics-news/4233348/The-First-3D-IC-Standard-to-be-Released-in-December-2011
WideIOはTSV技術によって512本と数多くのIOを設けてクロック周波数を抑えることで消費電力を下げるインタフェース技術仕様です。記事によると300本×4チャンネルで合計1200本のTSVを設ける仕様となっており、各チャンネルが128本のIOを受け持ちます。


●3Mが4,900名を対象に早期退職制度を実施
することを決めたとロイターが報じています。
http://www.reuters.com/article/2011/12/14/us-3m-idUSTRE7BD1FZ20111214
対象者の15%以上が応募してくれることを期待しているとのことです。全世界における3Mの従業員数は約8万名です。


●Freescaleの元バイス・プレジデントLisa Su氏をAMDが採用
したとEETimesが報じています。
http://www.eetimes.com/electronics-news/4233311/AMD-hires-former-Freescale-executive-Lisa-Su-
半導体大手の米Freescale Semiconductorでシニアバイス・プレジデントをつとめていたLisa Su氏をプロセッサ大手のAMDがシニアバイス・プレジデントとして採用しました。Su氏はFreescaleに2007年に最高技術責任者(CTO)として採用されたのですが、Freescaleを去る直前にはネットワーク・マルチメディア事業部門の責任者をつとめていました。


●トクミ電子工業の特別精算が決定
したと帝国データバンク大型倒産速報が報じています。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3543.html
携帯音楽プレーヤーのヘッドフォン製造で1991年にはピーク売り上げと利益を挙げ、本社所在地の群馬県藤岡市では優良企業として知られていました。その後、顧客の海外生産強化による余波で事業の縮小を余儀なくされ、2008年には会社の解散が決定していました。
(参考エントリー)
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