エルピーダメモリの子会社である広島エルピーダメモリが、300mmウエハーの増設ラインを稼働し始めました。12月1日に広島エルピーダメモリ(東広島市吉川工業団地)で竣工式が開催されたので取材に行ってきました。竣工式では来賓として広島県知事と東広島市長がそれぞれ挨拶するなど、地元の期待の大きさが伺えます。
リリースはこちらです。
http://www.elpida.com/ja/news/2005/12-01.html
記事はこちらです。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1202/elpida.htm
同社の300mmライン「E300」ファブの建屋は全長580メートル。地元では「戦艦大和」と呼ばれているそうです。旧帝国海軍、現海上自衛隊の江田島が近いことを思い出しました。実際には、戦艦大和よりも2倍強長い建屋です。寒い中を正門から北門まで、さらに竣工式の会場までと1キロメートル近く歩きましたので、大きさを実感できました。
エルピーダメモリはNECと日立製作所のDRAM部門が分割統合して誕生した企業です。ところが、広島エルピーダメモリ社長の大塚周一氏による挨拶を伺っていると、まったく別の企業に思えました。すごくアグレッシブで、どん欲で、自分に厳しいところです。最近のフリースケールセミコンダクタとも通じるところがあります。もっとも、与えられた環境はエルピーダメモリの方がずっと厳しいと思いますが。
竣工式の後のライン見学(撮影禁止)でも、きびきびとした雰囲気を感じました。
日本唯一のDRAM専業メーカーは今、突き進んでいます。
(あくまで個人的にですが)「好きです。エルピーダメモリ」。