Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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コラム「セミコン業界最前線」を更新。「東芝のNANDフラッシュメモリ事業売却」がテーマ

PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。

日本の製造業でたぶん今、最も注目されているであろう「東芝」。その東芝NANDフラッシュメモリ事業売却がテーマです。


「「東芝メモリ」の行方」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1053941.html


これまで、半導体事業の分割といえば、どちらかというと「お荷物の事業を切り離す」というイメージがありました。実際、そういった分割が大半でした。


東芝メモリ」はまったく違います。超優良企業を売却するという、ある種の禁じ手です。


東芝メモリの売却決定(50%以上100%未満?)による最大の被害者はたぶん、Western Digitalでしょう。同社がSanDiskを買収すると決めたときに、このような未来は想像もしなかったのでは。「日本を代表する超大手総合電機の東芝」がパートナーなんですから。拒否権を発動したくなるのも分かります。「上場廃止なんて知ったことか」と言いたい気分ではないかと、個人的には想像します。


次の被害者は従業員でしょう。「東芝」に入社したはずが、このままだと、なんだか良く分からない企業の子会社になってしまう。社員の家族も当然、先行きが不安です。すでに混乱が始まっています。ここでは多くを語ることはできませんが。


上記のスタンスで記事を書いてます。そう思って読んでいただくと、少し不可解な文章が読み解き易くなるかと。