Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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VLSI 2023レポート掲載「トロント大学、小型プールを泳ぐラットの短経路を無線経由で学習させるシステムを試作」

京都で開催されたVLSIシンポジウム(VLSI 2023)から、レポートをPC Watch誌に掲載していただきました。


pc.watch.impress.co.jp


カナダのトロント大学による研究成果です。ラット(大型のネズミ)に無線送受信器を取り付けるとともに電気刺激ユニットを埋め込んで、水迷路(Water Maze)のゴールまでの経路を学習させる試みです。水迷路を上から撮像するCMOSイメージセンサ、無線回路兼電気刺激回路などのシリコンダイを試作しています。

水迷路は不透明な液体を入れた小型プールで、ラットからはゴール(水深が浅くなっていて休めるところ)が見えません。ラットはゴールにたどり着くまで、ずっと泳ぎ続けることになります。少し可哀想です。

そこで学習(まったく違う方角に進んでいる場合は電気刺激によって強制的に向きを変えさせる)の登場です。
ラットからゴールが見えなくても、学習を繰り返すとゴールまでの泳ぐ距離が縮まっていく。最終的には、透明なプールでゴールが見えている場合と泳ぐ距離が変わらなくなります。

詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。