EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。
シリーズ「2022年度版 実装技術ロードマップ」の第29回です。
実装技術ロードマップ(書籍)の第2章「注目される市場と電子機器群」から、第4節「情報通信」の内容紹介に入りました。
その4回目です。
次世代の移動体通信システムである第6世代(6G)を実現する代表的な要素技術を紹介しています。6つの技術を取り上げています(もちろん、そのほかにも要素技術はあります)。前回はサブテラヘルツ波技術だけでした。
今回で取り上げているのは以下の5つです。
ユーザーセントリック
メタサーフェス反射板
仮想化端末
通信衛星(高高度プラットフォーム、成層圏プラットフォーム)
アナログRoF(Radio over Fiber)
セルラーアーキテクチャではなく、ユーザーセントリックアーキテクチャにするというのは、理想ではありますが現実にはかなり難しそうです。このとき非常に重要なのが、基地局の分割(張出局(アンテナ局)と集約局))です。要するにアンテナ部分を切り出して数多くばら撒くという考え方です。スマートフォンから見えているアンテナを低コストで増やせそうです。
そしてアンテナ局と集約局を光ファイバケーブルで接続する。それもアナログ信号(受信信号)のままで。集約局で受信信号をディジタル信号に変換してから信号処理を実施する。なかなか面白いです。
個人的にはメタサーフェス反射板と仮想化端末はあまり共感できませんでした。前者は景観の邪魔なので、設置場所が問題になりそう。後者はスマートウォッチやスマートグラスなどの負担が軽くなさそうです。ハードウエア性能や重量などは基本的にサーバー>>クライアント>>モバイル>>ウエアラブルが適正なアーキテクチャなので、ウエアラブルの重量増加につながる手法は好ましくありません。
詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。