PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。
2021年で初めての更新となります。
マイクロコントローラ(マイコン)のコード格納用不揮発性メモリとして普及してきたフラッシュメモリが、微細化の限界に達しつつあります。
このため、次世代不揮発性メモリをマイコンのコード格納用メモリに適用する試みが活発になっています。
有力候補はMRAM(磁気抵抗メモリ)、それもスピン注入型のSTT-MRAMです。
一方でPCM(相変化メモリ)は高温に弱いことから、敬遠されてきました。
しかしマイコン大手のSTMicroelectronicsは高温に強いPCMを開発し、車載用マイコンに組み込んできました。
さらに、マイコン用PCMの高密度版を開発し、国際学会IEDMで開発技術の概要を発表しています。
そのあたりの経緯を解説しております。
蛇足ですが高密度版(セル面積縮小版)のセル選択素子に採用した縦型バイポーラというアイデア。
Numonix(STMicroelectronicsとIntelの合弁企業で、PCMを開発していました。その後にMicronに買収されています)が試作した1GbitのPCMに使われていたような気がします。
詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。
参考書を探すと、相変化メモリを解説している日本語の本が全然ない。あちゃー。