1月22日の午後から深夜にかけて東京は大雪に見舞われました。自動車がスタックしたりスリップしたり。歩行者が転んだり。いろいろな事故が起きました。
歩行者に限定すると、本当の危険はこれからなのです。自分は東京育ちなのですが、実家が新潟の豪雪地帯、家族は山形で暮らした頃があり、子供の頃から雪道の危なさを聞かされてきました。
絶対にやってはいけないこと。
それは夜の道を駆け足でいくことです。
なぜか。路面のあちこちが雪で凍結しているから。
そして夜は凍結している場所が分かりにくいからです。
特に危険なのは、歩道です。
昼間は、歩道にある雪や氷が見えやすい。
しかし夜間は、暗がりに氷雪があっても、見えにくい。
歩いていれば、発見しても避ける余裕が残ります。暗がりでは前を確認して歩けば、です。
駆け足だったり、走っていたりすると、凍結に気付かずに、滑る。
凍結路面で滑ったときの転倒は、頭部を打撲しやすいのです。大ケガに至るリスクが少なくありません。
命に関わることも考えられます。
最悪なのは、意識を失うこと。目撃者がない場合、救急車が呼ばれずに放置されます。
すると、低体温症で、死にます。朝まで発見されない場合は。
歩道の凍結部分は、大きさと形状は様々です。小さな凍結は暗がりですと、本当に見えにくいです。
今、東京の路面は先週とはまったく違った異常に危険な状態にあると認識していただけますよう。
歩きスマホなど、もってのほか。転倒しないのは運が良いだけです。
昼間でも、歩きスマホは凍結に気付きにくくなります。絶対にやめましょう。
夜道を歩いていたら、信号の変わり目にダッシュで走っている人がおられました。危ないです。
ツルッといったら、人生が変わってしまうかも。
昔の交通標語です。
「注意一秒、ケガ一生」
雪国の皆さまには常識なので、余計なお世話かもしれません。
雪を知らない東京のスマホ世代が危なっかしいので、おせっかいをしてしまいました。