PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。
「日本企業とIntelの「真剣勝負」から生まれた世界初のマイクロプロセッサ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1073250.html
ビジコンとIntelの電卓向け半導体開発プロジェクトが始まりました。仮契約が締結されたので、本契約に向けてミーティングを実施します。ビジコンからは3名の技術者が渡米してIntelに駐在します。
しかしミーティングの結果は散々なものでした。ビジコンが要望する半導体チップ(LSIチップ)群を開発する能力は、Intelにはなかったからです。仮契約のチップセット(キット)価格は50ドル。ところがIntelの見積もりでは、キット価格は300ドルにも達してしまいます。といいますか、見積もり価格以前の問題として、ビジコンが想定していた8種類のLSIチップを開発する能力は、ありませんでした。
当然といえば、当然です。Intelはメモリメーカー。ビジコンが要望していたのはランダムロジックのチップです。無理があります。
このままでは共同開発は頓挫してしまう可能性が少なくありませんでした。その窮地を救ったのが、Intelの担当者であるテッド・ホフ氏のアイデア(世界初のマイクロプロセッサの原型)です。
といってもアイデアはブレークスルーの突破口となっただけです。その後にはビジコンとIntelのきわめて激しい交渉が控えていました。
詳しくは記事を参照していただけると、うれしいです。