最近、小説が読めなくなってきた。昔は大量の小説、といっても主にSF小説とかファンタジー小説とか、ライトノベルとかだったのだが。余暇時間にはとにかくテキストを大量に読んでいた。
ところが最近、余暇時間、すなわち息抜きになると、テキストが読めない。小説を読むのがつらい。こんなことではいけないのだが。なんか、すごくきついのだ。
といっても、テキストを読んでいない訳ではない。仕事に関係するテキストは大量に読み込んでいる。日本語の資料、英語の資料、新聞、週刊誌など、1年ほど前に比べるとたぶん、週間ペースで2倍くらいの分量を読んでいると思う。きっかけは天文学(天動説と地動説の始まり)に関する一連の書籍を読み出したことだ。これは極めて苦痛だったのだが、いったん慣れると、読む速度が一気に上がった。
ひょっとすると、仕事で大量に文字を読んでいるために、文字イコール仕事、というフレームワークができているのかもしれない。つまり、文字を読んでいると、息抜きにならない、という。だとしたら厄介だ。文章力の向上には、優れた文体の小説を読むことが重要だからだ。どうすべえ。
マンガは読める。というか、平素から息抜きに大量のマンガ単行本を読んでいる。マンガ雑誌は原則として買わない。ゴミになるからだ。マンガ単行本のほとんどは電子書籍になってしまった。ときどき、紙のマンガ単行本も買う。完全に紙と電子が逆転してしまっている。いつからこうなったのか。2年くらい前から逆転が始まり、1年前には完全に逆転したように感じる。
ついでに書籍(テキスト)も電子書籍で購入することが増えてきた。なぜか。探すのが大変だからだ。膨大な資料があり、埋もれている。探す時間がもったいないのだ。これはマンガ単行本も同じで、「あれをもう一度読みたい」となっても紙の本だと探す手間がすごい。一番困るのは、見つかるまでの時間が読めないことだ。その点、電子書籍であれば、必ず、見つかる。わりとすぐに。
といっても原稿で引用する書籍は、原則として紙での購入にしている。電子書籍ではフォントの大きさを変えられるので、ページの引用ができないからだ。ページが固定されている紙でないと、引用原則を守れない。それに発行年月も電子書籍は紙と違っていることが少なくない。これは困る。場合によっては電子書籍と紙の二重購入になっている。とりあえず電子書籍で購入してから、原稿で引用の必要があると、紙を購入するためだ。金銭的には痛い。でもやむを得ないと考えている。
そんなわけで。ブログの書評が最近はマンガ単行本ばっかりになってしまった。昔はもう少し、テキストベースの書籍があったのだが。最近はマンガばっかり。自分は親から「マンガばっかり読んでるとバカになる」とさんざん説教されて育ったために、未だにマンガを読むことに少しの罪悪感がある。罪悪感を消すクスリとして小説を読んだりしていた部分もあった。でももうだめです。もんのすごく面白い小説じゃないと、読めない。そこそこの面白さの小説だと、途中で読まなくなってしまう。あれとかこれとか死屍累々です。
このままマンガ馬鹿一代として突き抜けてしまうのだろうか。バカになってしまいそうで怖い怖い。あうううう。