まず最初に断っておきます。自分の霊感はゼロです。ほぼゼロです。
まったく視えませんし、聞こえませんし、臭いもしません。
ものすごく有名な場所で、「嫌な感じ」がする程度です。
- 作者: 東條さち子,育代
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2016/08/16
- メディア: 単行本
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一方で、工学系大学院卒業、技術分野のジャーナリスト/アナリスト、という自分の経験から、「科学技術の限界」というものを痛感しています。シンプルに断言してしまうと、科学的合理主義は破綻しています。科学で説明できないことなど、事実としてはいくらでもあります(UFO話のことではありません)。愛情の存在を疑うヒトはいませんが、愛情を種族維持本能だけで説明しようと(科学的に説明しようと)すると、ものすごく無理があります。
それに、「測定限界」というものが科学技術には存在します。量子論で指摘されている不確定性原理のはるか手前に、測定限界があるんですよ。
さらにヤバイのが測定誤差。これも凄いです。何を測定しているのかユーザー(立派なエンジニアですよ)が分からないまま測定結果を信じてあーでもないこーでもないと設計通りに動かない回路や現場での誤動作の原因について議論するという事態に出くわします。
すみません、脱線しました。何が言いたいかというと、科学の限界を痛感しているので、スピルチュアルな知識(それもまっとうな知識)に飢えているんです。ずっと。この20年くらいかな。特に。それでいくつかの本を入手して読んできました。その中でまともだな、と自分で感じた本をご紹介することにしました。
- 作者: 東條さち子
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2016/10/20
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この本は八重洲ブックセンターで偶然、引っ張られて購入した本です。引っ張られて購入した本は、ハズレがありません。この本も真面目なまともな作りです。いくつも賃貸物件の収入を得ている漫画家さんが、霊能者さんといっしょに事故物件(心理的瑕疵物件)を実況見分するという、ルポ漫画です。
読んで「しまった!気づかなかった!!」と思ったのが「ワケアリ物件を専門とする不動産仲介会社」の存在です。確かにこれは需要があります。その名も「アウトレット不動産」。実在の会社です。
2件目からは、このアウトレット不動産が紹介したワケあり物件を見に行くという、話になっています。
すみません。ここからは少し、内容に触れますので。容認される方のみ、お読みください。
===よろしいでしょうか。
出て来る物件には「自殺物件」がいくつかあるのです。そこで描かれること(を信じるのであれば)、絶大な自殺防止効果があります。
自殺しても、あの世にはいけません。自殺した場所に封じ込められるとのことです。
封じ込められるのはいつまでか。本来の寿命が来るまでです。これは恐ろしいですよ。
例えば20歳で自殺したヒトの本来の寿命(病死とか)が70歳だとすると、50年間、この世に閉じ込められる、ということです。これは厳しい。絶対に絶対に嫌です。それに痛いのとか嫌だし。
ただ、お祓いとかが出てくるので、霊能者の方がなんとかできるのかな、という情報も出てきます。
ちょっと良く分からないですけどね。
- 作者: 東條さち子,育代
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2016/08/16
- メディア: 単行本
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あと、ここまで読んでくださった方へのオマケです。
事故物件の告知義務は、事故後に最初に入居する方のみに発生します。ですから、事故があっても2回めの入居とか、2度めの売却だと、告知されないんです。こちらの事実の方が、怖いかもしれません。
「大島てる」サイトが読まれるわけです。
【追記】大事なことを忘れておりました。なぜ事故物件がテーマになるのか。
「安い」からです。3割引きは当たり前。5割引きという物件すらありました。
住まれる方が気にしなければ、事故物件は大変にお買い得です。
でも実際のところ、どんなもんなの? という疑問に答えたのが本書の価値と言えます。