EETimes Japan様から頂いておりますコラム「研究開発のダークサイド」を更新しました。
「研究開発のダークサイド(6):近代科学の創始者たちに、研究不正の疑いあり(ニュートン編)」
http://eetimes.jp/ee/articles/1703/08/news035.html
前回に続いて近代科学の創始者に対する不正疑惑を取り上げております。その代表が近代科学の巨人「アイザック・ニュートン」であるのは皮肉です。ニュートンの大著にして不朽の名著「プリンキピア」が俎上に載せられております。
「プリンキピア」を少しでも読めれば良いのですが、あいにくラテン語なんです。そこで解説本を参考にしました。
プリンキピアを読む―ニュートンはいかにして「万有引力」を証明したのか? (ブルーバックス)
- 作者: 和田純夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/21
- メディア: 新書
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現代人からすると常識であることが、「プリンキピア」の内容なのです。だけどもその内容こそが、当時は非常に新しい理論や計算、実験データなどであったために、プリンキピアの内容(すなわちニュートンの学説)は科学者から批判や非難などを受けています。ニュートンもプリンキピアが批判を浴びることをあらかじめ分かっていて、だからこそ理論に説得力を持たせるために手練手管を駆使することになります。
この解説本はニュートンがおかれた時代の科学的常識についても説明しているので、非常に分かりやすいです。良い本です。
研究不正に関する著作は今後のエントリーで紹介する予定でおります。