Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

ET2006 超個人的レポ(その2)

http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20061117
上記エントリーの続きになる。


松下電器産業
http://www.kumikomi.net/article/report/2005/20ctec/01.html
昨年上記URLにレポートを書いた開発プラットフォーム「UniPhier(Universal Platform for High-quality Image-Enhancing Revolution)」(ユニフィエ)の展示が主力だった。
現在は松下のセット開発に使われているUniPhierだが、松下以外のセットメーカーにも使ってもらおうという意図が明確になってきた。開発ツールや開発ボードを展示したのだ。現在UniPierプロセッサコアを内蔵したチップは3種類開発されている。ビジネスとしてはASICを起こすのではなく、3種類のチップをベースにソフトウエア開発環境を提供してユーザーの要求に応えるという方向である。
ASICを起こすとなるとコストが非常に高くつくので、手法としては合理的にみえる。松下が開発したチップのコストを回収するというねらいも少し感じられるのだが、うがちすぎだろうか。
開発ボードはマイコンでよくみかけるものではなく、セットが何であるか分かってしまうような製品化直前のものだった。言い換えると、例えば展示品の一つは、そのまま携帯電話機になるボードである。もっと汎用的なボードも松下社内にはあるのだが、今回は展示しなかったとの説明をブースでは受けた。
なおUniPhierを外販する動きについては、ライターの大原氏がSPF2005で報じている。UniPhierの詳細もレポートされているので、興味の向きは参照されたい。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0519/spf02.htm


NECエレクトロニクス
http://www.necel.com/micro/product/sc/allflash/index.html
国産マイコンの老舗ベンダーである。
最近はマイコンの「オールフラッシュ(All Flash)化」を宣言し、あちこちで喧伝しまくっているのはご承知の通り。
ET2006直前にフラッシュマイコンの拡充を記者発表した。
http://www.necel.com/news/ja/archive/0611/0901.html
ET2006でも当然というか、フラッシュマイコンの展示が目立っていた。
http://www.necel.com/events/ja/et2006/report.html


東芝セミコンダクター
http://www.semicon.toshiba.co.jp/
大手半導体ベンダーの中ではかなり地味だった。
まず東芝情報システムとの合同ブース。そして狭い。説明員が少ない。
展示の中心はここもフラッシュマイコン。ただインパクトは弱めで期待が大きかっただけに少し残念。
あと、MePの展示がみられないのも意外だった。外販ではCellよりもMePにリソースをシフトしているとの情報を得ていただけに、MePの展示に期待していたのだが。Cellの展示がないのは理解できるというか当然なのだが、組み込み相手のETでMePを出さないというのは理由が分からない。
もう少し様子をみる必要がありそうだ。



このほか回ったブースで印象に残ったものを少し。
インテルデュアルコア品が組み込み向けに。産業用ボードにもデュアルコア品がどんどん載るようになったか・・・。
アトメル:前から欲しかった「AVRマイコン」の資料がもらえた。しかし全部英文だよ。英文を読めないエンジニアを排除しようとするその姿勢、いっそすがすがしいです。