Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

フルカラー強誘電性液晶ディスプレイを見せてもらう

 東京工業大学を訪ねたおり,フルカラー強誘電性液晶ディスプレイを見せていただくという,貴重な機会を得ました。キヤノンが1995年に商品化したパソコン用モニターです。大きさは15インチ対角程度とかなり大きい。当時の商品価格は30万円〜50万円もしたらしいです。解像度は1280×1024画素と,当時としては極めて高い値を誇ります。


 見せていただいたディスプレイは日本IBMのパソコンに接続されて計算結果の表示に使われるなどしており,立派な現役でした。最近のカラーTFT液晶ディスプレイに比べるとコントラストは少し劣るものの,柔らかい色合いはかえって眼に優しいと感じました。当然ながら10年前のカラーTFT液晶とは違い,点欠陥はまったくありません(パッシブ・マトリクス駆動だから当然ですけど)。


 問題なのは重さです。カラーTFT液晶ディスプレイに比べるとかなり重い。強誘電性液晶をがっちりと固定するため,これだけの重さになってしまったようです。


 ディスプレイを見せてくださいました竹添教授,石川助教授にこの場を借りて感謝致しますとともに,10年前にこれほどのディスプレイを商品化したキヤノンに敬意を表します。