Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

コラム「デバイス通信」を更新。「電磁波で電力を伝送するという夢の始まり(前編)」

EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。
新シリーズ「imecが語るワイヤレス電力伝送技術」の第4回です。

今回から、ワイヤレス電力伝送の歴史を解説していきます。始まりは19世紀です。

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まず、電磁誘導現象の発見(1830年前後)から。英国のファラデーが有名(ファラデーの電磁誘導の法則)ですが、有名すぎます。ちょっと間違ってます。ファラデーと同じ時期に電磁誘導を発見した方が、少なくとも二人います。
すなわち、米国のヘンリー、イタリアのザンテデスキを忘れてはいけません。
特にヘンリーはスミソニアン協会の初代理事長をつとめる、継電器など数多くの発明をすべて特許にせず他者に自由に使わせる、など、米国を含めた世界の科学技術の発展に多大な貢献を成しています。時間のある方は調べてください。


続いて電磁波の存在を理論的に予想(1864年)したマクスウェルです。ファラデーによる電磁気学の発展がベースとなっています。あまりにも有名な「マクスウェルの方程式」は大学で電磁気学の授業を取ると必ず出てきますね。


そして電磁波の存在を実験的に証明した(1886年1888年)ヘルツが登場します。電磁波の存在とその様相を数多くの実験で明らかにしています。はっきり言ってヘルツさんは「実験の鬼」です。

ここまでが前編です。後編では電磁波(ワイヤレス)による信号伝送(無線通信)と電力伝送にふれる予定です。