Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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コラム「ストレージ通信」を更新。「3D NANDフラッシュのGバイト単価は2025年に2米セント未満へ」

EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。
パソコンのトラブルで間が空きました。

フラッシュメモリサミット(FMS)の講演紹介の続きです。
アナリストのMark Webb氏によるNANDフラッシュの講演を紹介する記事の第6回となります。完結回です。


eetimes.jp


記憶容量当たりのコストは年率20%で低下していきます。そのように期待されています。
これはメーカーにとってかなり厳しい制約です。
ビット換算の成長が年率20%以上にならないと、全体の市場は金額ベースで伸びない。


それなのに製造技術はきわめて高度で、参入障壁が高い。
ただし市場規模そのものが大きいので、巨額の開発投資を継続的に続けられる。ここはメリットです。
特に製造装置メーカーにとっては新機種開発の動機となります。大きな市場が見込めるのですから。


フラッシュメモリは、人類社会を支えるインフラとなっています。特にスマートフォンでは不可欠の存在です。
代替技術は当面、見当たりません。ストレージの世界では「フラッシュ無双」が続くでしょう。