Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

新年のご挨拶に代えて:同じことの繰り返しは世の中から遅れていることを意味する

歴史を見れば分かるように、世の中は常に進歩している。たまに後退すること(焚書とか知的階層の抑圧とか文化大革命とか)もあるけど。
長い目で見れば、人類社会は進歩を継続してきた。

つまり、同じことをずっと繰り返しているのは、世の中からだんだんと遅れていくことを意味する。
これを放置しておくと、手遅れになる。取り残される。

常に自分を変え続け、進歩することで、世の中の進歩や変化などから遅れずについていけるようになる。

人類社会が進化する速さはどのくらいなのだろうか。
本当は進化の速さは一定ではない。例えば大規模な戦争があると、特定方面の技術は一気に改良が進む。

ここではあえて一定と仮定し、どのくらいの速度かを推測する。
1日では見えにくいが、年間では大きく進んでいるくらいの速度。つらつら考えていたら「秒速5センチメートル」という映画のタイトルが浮かんできた。
20秒で1メートル。1分(60秒)で3メートル。1時間(60分)で180メートル。時速0.18km。歩くよりもはるかに遅い。亀の歩みのようだ。
案外とこのくらいなのかもしれない。

1日(24時間)だと4.32km。1日なら同じことの繰り返しでも次の日にいろいろやれば、簡単に追いつけそうだ。
1カ月(30日)で130km。1カ月ほど同じことをしていると、取り戻すのはかなり難しいようにみえる。
実際には時速0.36km(倍速)で次の1カ月を変化させれば、取り戻せる。
なんとかなりそうな気がする。

1年(365日)だと1576.8kmになる。1年間、同じことを繰り返すと、かなりの遅れになると感じ取れる。なんとなく、当たっているっぽい。


ここで重要なのは、「同じことを繰り返していてそれで良し」、というのは根本的に間違っていると強く認識することだ。
「毎日を真面目に働いている」のに何が悪い、と主張する方もいらっしゃるだろう。でもそれではまったくもって足りない。
そもそも「真面目」とはなにか。半年前と現在でまったく同じ仕事と成果を出しているのは、工夫をしていないからではないのか。それを真面目と呼ぶのか。


例えば「改善」という言葉がある。日々の業務を効率化する工夫といった意味で使われることが少なくない。
「改善」がないのでは、真面目に仕事をしているとは言えない。そして1回きりの改善では、これまた意味はあまりない。
改善は「継続」とセットで意味を持つ。


例えば工業製品、特に家電の世界では最低でも年に1回(最盛期は年に2回だった)は新製品を投入するのが当たり前だ。新製品には、付加価値をつける。
それは新しい機能だったり、電力消費の低減だったり、ユーザーインタフェースの改良だったりする。
これを繰り返すと、5年から6年でかなりの違いが出てくる。エアコンは消費電力を毎年少しずつ減らしており、6年でおよそ半分になると言われている。


このことは極限すると個人にも当てはまる。個人レベルでも磨き続けていかねば、遅れてしまう。磨き続けるのは、結構にきつい。しんどい。


もちろん、楽な道もある。組織に自分を委ねてしまうのだ。言われた通りに仕事をして日々を過ごす。
ただしその道は、人生を組織に委ねることでもある。組織の都合で転勤させられたり、異動させられたり、切り捨てられたり。
果ては組織そのものが壊滅してしまう(倒産とか精算とか)ことも。


どちらを選ぶかは個人の自由だ。自分は個人事業主なので、必然的にきつい道を走っている。後戻りは許されない。



新年明けましておめでとうございます。1年前には想像もしなかった状況の中で迎える新年。
今年はどのような年になるのでしょうか・・・などと考えるのはそもそも間違っています。受動的です。
「今年はこういうことをして、こんなすごい年にする」という積極的な考え方が望ましい。


幸せは歩いてこないんですよ。だから、歩く。できれば、走る。
皆様にとって、この1年が実りある1年となりますように。