Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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ホームレスが怖い。その理由とは。

サラリーマンのときにはまったく思っても見なかったのですが、フリーター(厳密にはフリーランスライター)になってから「ホームレスが怖い」という感情が芽生えました。

サラリーマンのときは毎月、給料日を待ち遠しく過ごしていました。ホームレスが眼に入っても、何も感じませんでした。無視していたと言ってもよいでしょう。

それが、フリーランスになってからは、全く違ってしまったのです。

例えば、大量の空き缶を抱えて歩くホームレスの人を見かけたとしましょう。すると「恐怖」の感情が沸き起こってくるのです。いつもです。

ホームレスの人に子供が襲われるとか、ホームレスの人が危ないとか、そういった意味ではまったくありません。

極端に言ってしまうと「明日は自分もホームレスになるかもしれない」という恐怖です。

フリーランスという商売は「板子一枚下は地獄」だから。明日、まったく収入がなくなるかもしれない。
収入の保証がない世界です。真面目に考え出すと気が狂いそうになるので、普段は考えないようにしています。
心に蓋をしているのです。


ところがその蓋がチラッと、開くことあります。それがホームレスを見かけたときです。
「無収入のフリーランス」と、「浮浪者(ホームレス)」に大した違いはありません。個人的にはそのように思っています。
無収入が続けば、家を失い、家族を失い、孤独になり、浮浪者へと突き進んでしまう。


ですから、その恐怖をできる限り、取り除く作業が必要なのです。
例えば、重い病気になれません。すでに軽い病気はいくつも抱えているので、だましだましです。

タバコは、元々吸わないのでこちらのリスクはゼロです。アレルギー性喘息持ちなのでタバコは禁忌ということもあります。
お酒は最近はまったく飲みません。出張したときにほんの少し飲むだけです。ビールで350mlが限界値です。


問題は体重です。太り過ぎのため、血液検査では肝臓が悪いと出る。これがずっと悩みの種でした。
ストレスで食べてしまうのです。ダイエットを実行していますが、なかなか厳しいものがあります。
自分が倒れるとしたら、たぶん肝臓でしょう(爆)。


そして運動。サラリーマン時代はまったくしませんでした。
10年ほど前から、スポーツジムに通うようになりました。といってもあまり通えず、効果が出ません。
いくつかのジムを乗り換えた末に、最近になって自宅から徒歩5分のところにあるジムと契約しました。
スタジオとプールを備えたフル装備のフィットネスクラブです。


ここは夕食後に通えるのが強みです。これでやっと週に3回のペースで通えるようになりました。
スタジオプログラムとマシンを併用しています。
スタジオプログラムは重要です。マシンだけですと自分に厳しくなれません(苦笑)。


ほかにも息抜き(休憩)をしないと仕事の作業効率が低下することが経験的に分かってきました。
最近はわざと息抜き(休憩)をしています。突貫工事で仕上げなければならない場合を除いて、ですが。


いろいろやってはいるのですが、今だに浮浪者とすれ違うと、瞬間的にギクッとします。
そしてたまに、サラリーマン時代に戻った夢をみます。幸せだった時代の夢です。


でも、幸せだったサラリーマン時代はもうどこにもないのです。
会社も変わり、編集部も変わり、人も変わりました。
仮に今、元の会社に戻れるとしても、自分は断るでしょう。
身体と精神が、組織に適応できないと分かっているからです。


フリーランス生活が10年を超え、今ではやりたいことがたくさんあります。
それを組織の中で根回して通していくなんて、まだるっこしくてやってられません。
自営業者だから、個人事業者だから。「企画と決断と実行」が瞬速でつながります。
この高速疾走感こそが、フリーランスの最も良いところです。


でも「板子一枚下は地獄」。怖いよう。
逃げたいけど逃げられない。それがフリーランスなのです。