Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

コラム「セミコン業界最前線」を更新。オラクルの最新SPARCチップが搭載したアクセラレータ技術を解説しております


PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。


「オラクルのCPUアクセラレータ技術「ソフトウェア・イン・シリコン」」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1056538.html


オラクルの最新SPARCプロセッサを解説するシリーズの最終回です。やっと完成しました。


解説シリーズ初回 過去の経緯とM7プロセッサの解説です
日本オラクル、買収以降のSPARCプロセッサと最新世代の「M7」を解説」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1038332.html


解説シリーズ第2回 S7プロセッサの解説です
日本オラクル、最新のSPARCプロセッサ「S7」を解説〜Intel Xeonに対してどういった点で優れるのか」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1040960.html



第3回にして最終回の今回は、M7とS7で共通に新規搭載されているハードウェア・アクセラレータ回路を解説しています。オラクルは「ソフトウェア・イン・シリコン」と呼んでいますが、最初、この呼称は分かりづらくて理解にかなり苦労しました。


しかも、第2回を書き終えても、新規に搭載したアクセラレータ回路の意義が明確には理解していなかったという。今思うと。恐ろしいことです(爆)。いやもちろん、なんとなくは理解していました。でも表面的な理解でした。頭悪過ぎです。恥ずかしい。


キーワードは「インメモリ・データベース」です。データベースの動向について詳しい方でしたら当然であり、オラクルはデータベースを最も得意とする企業なので、インタビューでも説明がかなりすっ飛ばしだったのです。今から考えると。「当たり前のことはあえて説明しない(というか説明することを失念している)」と言えば良いでしょうか。


インメモリ・データベースとは、データをメインメモリに載せるデータベース構造のことです。もちろんストレージに格納してあるデータの複製なのですけれども。重要なのはキャッシュではなくて、データベースそのものをメインメモリに格納してしまうことです。こうするとデータベースに対するクエリの処理やデータ解析の処理などが恐ろしく速くなる。当たり前ですね。


しかしDRAMのGバイト単価は、ストレージに比べると遥かに高価です。ですから、ストレージと同じ容量のメインメモリを持つシステムは、基本的に不可能です。重要なのは、DRAMのGバイト単価が下がっており、今後も下がる見通しであることです。これはつまり、メインメモリ(同一コスト)の容量が今後も増えて、搭載できるデータベースの範囲が広がっていくことを意味します。


ですから、インメモリ、なのです。このことは、DRAMのトレンドにも影響を与えます。HBM/HBM2に代表される超高速DRAMモジュール(グラフィックス応用)は、性能重視型のDRAMソリューションと言えます。これに対してインメモリデータベースは、容量重視型のDRAMソリューションなのです。最近になって強まっている、DRAMソリューションの2極化を加速する要因の1つが、データベースのインメモリ化だとも見做せます。


あ。しまった。言ってしまった(汗)。記事に書くまで取っておこうかと思ったのに。まあ、しょうがないか(爆)。