Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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水素・燃料電池展FC EXPO 2013レポート「燃料電池自動車が熱いです」

「水素・燃料電池展」こと「FC EXPO 2013」のレポートをCQ出版様のウエブサイト「組込みネット」に掲載していただきました。


「見直される燃料電池車,2015年に市販を開始へ ―― FC EXPO 2013」
http://www.kumikomi.net/archives/2013/03/rp10fcex.php
燃料電池自動車のブース(水素供給・利用技術研究組合のブース)はものすごい熱気で、熱心にパネルを読んだり、展示車両を眺めたりする来場者で溢れかえっておりました。電気自動車ブームのころに比べると、明らかに見直されております。




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電気自動車はものすごく期待されていたのですが、現実は大変厳しい。一般消費者からはほぼ、見捨てられております。300万円を超えるお金を出してセカンドカーにしかならない性能のクルマを購入する物好き(あるいは環境意識の高い方)はあんまりいらっしゃらなかった。


燃料電池自動車は、電気自動車ブームの直前は自動車の開発製造コストがあまりに高すぎて商用化はとっても無理、という雰囲気が少なからずありました。その中で電気自動車は短距離の限定用途にしかならない(傍流にしかならない)と見切っていたのがトヨタ自動車です。昔から、本線は「ハイブリッド」、次に「燃料電池」と言明しておりました。そして結局、トヨタ自動車の言っていた通りになりそうです。


そのハイブリッドにしてもプリウスの製造コストと販売収入がイーブンになったのは昨年のことだと言われております。それまでずっと赤字で販売してきた。これは凄いことです。そして燃料電池車でも、赤字前提で2015年に市販を始めようとしています。「燃料電池車の2015年が、ハイブリッド車の10年前と同じ(フェーズ)」と展示ブースの説明員は語っておられました。


ただしガソリンのインフラを流用できたハイブリッドに比べると、インフラ(水素ステーション)を新たに整備しなければならない燃料電池自動車の普及は、はるかに難しいと簡単に想像できます。自動車は赤字、インフラも赤字、で先行投資をする覚悟が関係業界に必要ですし、関係業界はその覚悟で進みそうです。



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なお写真は会場の東京ビッグサイト入り口です。展示会のあるときはいつもこのへんに看板がある・・・はずなのだけど・・・見当たらない。本イベンドでは看板を置かなかったようです。経費節減でしょうか。ちょっと寂しいです。


【追記】月間アクセスランキングで2位に付けました!
ありがとうございます!!
http://www.kumikomi.net/archives/2013/04/do05marc.php


【追記の追記】4月の月間アクセスランキングでもランクイン。5位になりました。
http://www.kumikomi.net/archives/2013/05/do06apri.php
ありがとうございます。励みになります。