Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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米国のエレクトロニクス業界メディアから無視されたCEATEC JAPAN 2011

今週のエレクトロニクス業界の話題といえば、国内ではCEATEC JAPAN 2011です。日経グループを始めとして、国内のエレクトロニクス関連メディアは連日、CEATECの取材記事を掲載しています。


けれども、世界的にみるとCEATEC JAPANはどうなのでしょうか。米国のエレクトロニクス業界メディアであるEETimesとEDN、Electronic Designのウエブ・サイトでCETAEC JAPAN 2011の取材記事が載っているかどうかを調べてみました(リリース配信サイトからの記事は除きます。取材記事と思われるものだけを探しました)。一応、今週のニュース記事のヘッドラインもチェックしています。


EETimesウエブ・サイト 検索結果:0件
http://www.eetimes.com/
EDNウエブ・サイト 検索結果:0件
http://www.edn.com/
Electronics Designウエブ・サイト 検索結果:0件
http://electronicdesign.com/


あまりに情けない結果に、愕然となりました(号泣)。日本のエレクトロニクス業界で最大のイベント、完全に無視されております。


米国メディアは米国内のことにしか関心がない、というのは誤りです。例えばEETimesは今週、スペインのセビリアで開催されたIEF(International Electronics Forum)からはしっかりと現地レポートを記事掲載しています。


ひょっとしたら、CEATEC JAPANの事務局は米国にアピールする気持ちがないのかも知れません。あるいは放置しておいても米国メディアが取材して記事を書いてくれると勘違いしているのかも。アピールする意欲がないのでしたら、それはそれで構わないのですが。米国メディアにアプローチする努力もなしに取材に来てくれると考えているとしたら、現状無視も甚だしいです。なぜかというと、米国のエレクトロニクス業界メディアの海外取材態勢はほぼ、壊滅状態だからです。例えば東京支局(すなわち日本支局)を維持できているメディアは上記3誌の中で一つもありません。それどころか、日本出張の旅費を出すこともかなりハードルが高いと考えられます。


え、EETimesとEDNは日本版の取材記事があるからそれが米国に翻訳されるはず、ですか。それができる態勢になっていたら、苦労は要りません。


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