Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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休刊したEDNJapanの事業をアイティメディアが譲受

ハイテクニュースのウエブ・サイトを運営しているアイティメディア株式会社が、電子技術メディアEDNJapanの事業をEDNJapanの運営会社であるCanon Communications合同会社から譲り受けることで合意しました。譲受日は2011年7月1日です。


アイティメディアのプレスリリース 2011年6月28日午後4時30分発表
http://corp.itmedia.co.jp/corp/pr/data2011.html?view=20110628
リリース本文より「当社では、製造業エンジニア向けの技術情報メディア「@IT MONOist(アットマーク・アイティモノイスト、 http://monoist.atmarkit.co.jp/ )」を2007年から運営し、読者を拡大してきました。2010年1月にはエレクトロニクス分野の技術情報メディア「EE Times Japan( http://eetimes.jp/ )」を運営するE2パブリッシング株式会社を子会社化(同年3月に吸収合併)し、製造およびエレクトロニクス分野のメディアを拡大しています。」


ちなみにEETimesとEDNは競合誌だったのですが、EDNの運営会社をEETimesの運営会社UBMが2009年9月に買収しており、現在では兄弟誌となっています。
参考エントリー:EDNの発行元であるCanon Communicationsを競合誌EETimesの発行元United Business Mediaが買収
http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20100922/1285227770


今回の事業譲渡によって日本版の発行媒体も1本化されたことになります。残念なことですが、雑誌としての復刊はなさそうです。EETimes Japanと同様に電子版を配信するとなっています。
再びリリース本文より引用「EDN Japanが運営する車載エレクトロニクスの専門メディア「Automotive Electronics」および製品情報サービス「Supplier Showcase」についても同様に継続していきます。ただし「EDN Japan」と「Automotive Electronics」を雑誌(印刷物)で発行する予定はなく、代わってパソコンで読む電子版を登録読者に配信する予定です。」


なおEDNJapanは雑誌発行を2011年6月号をもって休刊しています。この方針は今年の3月には決まっていたようです。
再びリリース本文より引用「「EDN Japan」は2001年から、日本のエレクトロニクスエンジニアに向けて、日々の設計・開発業務における課題解決に役立つ情報を発信し続けてきました。本年3月には10周年を迎えたことを機に、ウェブサイトを中心とするデジタルメディア事業に注力する方針が打ち出されていました。」


EDNJapanの編集部員、広告営業部員、ウエブ・サイト制作部員などがどのような扱いとなるのかは現時点では不明です。一応、アイティメディアのウエブ・サイトにある「問い合わせフォーム」で質問を送っております。何らかの情報が得られたら、追加する予定です。


【追記】アイティメディアの広報担当者である菱山氏から返事がきました。
「人員の受け入れについての情報は、公開いたしておりません。」とのことです。ご回答をありがとうございます。