Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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コラム「セミコン最前線」更新しました「放射線とコンピュータと福島原発事故」


PCWatch様に掲載していただいておりますコラム「セミコン最前線」を更新しました。


放射線とコンピュータと福島原発事故
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/20110324_434507.html
福島原発事故によって発生した放射線がコンピュータ(というか半導体チップ)に与える影響を論じております。


【訂正とお詫び:3月26日】本文中「セシウム-137のほとんど(94.4%)はベータ線を放出しながら、バリウム(Ba)の準安定同位元素「バリウム-133m」に変化する。バリウム -133mの半減期は2.6分で、ガンマ線を放出しながら、バリウム-133になる。なおバリウム-133は放射能を持たない。」とありますが、バリウム-133バリウム-133mはすべて誤りです。正しくはバリウム-137バリウム-137mです。読者の皆さまに誤解とご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。なお編集部には訂正を依頼中です。


といっても放射能漏れ現場のすぐ近傍にコンピュータが置かれていた場合の影響なので、私たちが普段使っているコンピュータ(PCやサーバー)への影響はまったくありません。

福島原発事故で恐怖心を煽るデマゴーグが飛び交っているので、コンピュータが巻き込まれる前にという基礎知識として書いておきました。

執筆前にスリーマイル島事故、チェルノブイリ事故、JCO臨界事故についておさらいしたのですが、福島原発事故はすでにスリーマイルよりも深刻で、どんどんチェルノブイリ側に近付きつつあるな、という印象です。といってもチェルノブイリと同じになることは有りえないです。

だからといって強制的に避難させられて生活を破壊された福島県の方々や生活に不便を強いられている首都圏の方々からすると「もうこれ以上は勘弁してくれ」といった状況です。

記事には書きませんでしたが、東北電力女川原子力発電所東京電力福島第一原子力発電所では、与えられた条件は女川原発の方が厳しいにも関らず、女川原発では事故が起こらず、福島原発だけが事故を起こしたことには当然ながら、合理的な理由があります。すでに気付いているかたが少なからずいらっしゃるようですし、いずれ検証本がどこからか出ると思います。


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追記)週間アクセスランキングで4位を獲得しました。ありがとうございます
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/accessranking/20110328_435695.html