企業によるコスト削減策のニュースが相次いでいます。
派遣契約の更新打ち切り
派遣契約の満了前打ち切り
正社員の削減
新規開発案件の休止
新工場建設の凍結
旧い生産ライン閉鎖の前倒し
顧客向け内覧会/展示会/イベントの休止
業界恒例展示会の参加取り止め
業界恒例イベント(レース活動等)の参加取り止め
スポーツ活動へのスポンサー取り止め
海外出張の原則禁止
国内出張の原則禁止
休日出勤の原則禁止
消耗品の購買規制
オフィスの照明規制
オフィスの空調規制
エレベータの使用規制(上下階は階段使用)
・・・
どんどんみみっちくなっていきます(苦笑)
その昔に、日本企業の良いところは「長期的視野に立った経営」と言われておりました。
米国企業は四半期ごとに業績を評価されるから、経営がすぐにブレるから、よろしくないと。
日本の大企業は3年〜5年先を見ているのだと。
それで今、長期的視野はどこにいったのでしょうか、と疑問を持ちます。
コスト削減は仮に、よいとしましょう(上記の中には良いと思えないのもありますが)。それで浮いたコストを全部、収支改善につぎ込んだのではそれは経営とは呼べません。
将来のために、どこに投資するのかを決断するのが経営でしょう。
投資がなければ、将来の成長/復活はおぼつきません。
年頭挨拶でも入社式でも株主総会でもどこでもよいですから、
社長さんからは「どこに投資していくのか」を聞きたいです。
縮小再生産の行き着く先は「ゆるやかな滅亡」なのですから。