Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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【推薦!】【コミック】孤独な「ダメおやじ」に一大転機が訪れる


いぬやしき(1) (イブニングKC)

いぬやしき(1) (イブニングKC)


主人公は58歳の男性。家族は妻と二人の子供(姉弟)。姓は「犬屋敷」、名は「壱郎」。そう、「いぬやしきイチローである。


壱郎氏はひたすら真面目に働き、ようやくマイホームを手に入れる。しかし家族には軽蔑され、疎まれる。その姿は往年の名作「ダメおやじ」の主人公と重なる。真面目に生きることしかできない。もちろん、暴力には弱い。正義感はあっても、酷い目に遭っている人間を助けることはできない。無力な自分に歯噛みする。そして息子は父親の自分には正義などまったく期待していない。娘は外見が冴えない(70歳くらいに見える)自分を父親と友人に紹介できず、祖父だと嘘を付く。


これは辛い。家族の中に、自分はいない。居場所がない。孤独である。会社で嫌なことがあっても、家族が愛してくれれば、大抵のことは流せる。しかし壱郎氏はどこまでも孤独なのだ。


マイホームを購入した壱郎氏は、賃貸暮らしではできなかったことを始める。それは犬を飼うことだった。保健所で処分前の犬を引き取る壱郎氏の優しい心を、家族は理解してくれない。


そして身体の不調を感じた壱郎氏は、病院の精密検査で予想外の結果を伝えられる。壱郎氏は癌に侵されており、余命はいくばくもなかったのだ。ひたすら真面目に生きてきたのに。現実の残酷さと孤独さに打ちひしがれる主人公。愛犬と外出し、人気のない空き地で愛犬を抱きしめ。泣き崩れる壱郎氏。


そこに突然。
(続きは本編でお楽しみください)



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