土曜日(11日)は相方が夜にいないので、7時前には自宅に戻って子供達の面倒をみていました。でもってNHKの7時のニュースをみていたところ、ある事件に唖然とさせられました。
NHKのウエブ・サイトにも載っていました。
「予算削減、国道ゴミに苦情増加」というニュースです。
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101211/t10015792831000.html
簡単にまとめると、「国道の清掃予算が事業仕分けによって1割削減されました(100だった予算が90になったという意味です)」、そしたら最近になって「国道や歩道にゴミが散らかっているとの苦情が大幅に増えている」ということです。東京23区の国道事務所(東京国道事務所)に寄せられる苦情の件数は「前の年に比べて4倍になっている」と紹介されていました。
そして街頭インタビューです。中年女性「あんまり予算を削るのも考えものよねえ」。
それから東京国道事務所がボランティアといっしょに清掃作業をしている風景を映し出します。国道事務所の課長が、清掃作業をしながら、ボランティア活動も月に1回くらいしかできないから追い付かないんですとコメント。
大事な予算まで削ってしまった民主党政権のせいで国道が汚れまくっている、国土交通省は予算削られてもがんばっている、という雰囲気の扱いです。大嘘です。
国土交通省と国道事務所の連中は本当に性質が悪いです。ウエブ・サイトには書いてないですが、歩道橋の清掃回数が年間75回だった前年度に比べ、今年度はゼロ回と報じていました。
予算を1割けずられたなら、年間75回の清掃回数は少なくても60回くらいのはずです。それを一気にゼロにしてしまったら、ゴミが大量に溢れるのは誰だって分かります。国土交通省と国道事務所の連中は、歩道橋がゴミだらけになることを狙って清掃回数をゼロ回にしたことは、容易に想像がつきます。酷いです。悪質です。「ほうら、苦情が大幅に増えましたね、やっぱり予算を削っちゃいけませんよね」といった圧力を政府にかけたいがための意図的なサボりです。
ウエブ・サイトでは「雑草などの「除草」作業はこれまでの年間3回が原則1回に、木の枝などの「せんてい」作業は年間1回が原則3年に1回と、それぞれ減りました。」とあります。これもおかしなことで、予算は3分の1になった訳ではありません。10%削減されると66%削減してしまうのが官僚のやりかたです。
予算を1割削られた官僚のお返し(報復)がこれです。NHKテレビが、そのお先棒を担いで報道する(街頭インタビューの間抜けぶりにそれがよく現れています)。民主党嫌いの連中がこれに乗っかって政府を批判する。なんという浅はかさ、でも効果的。そのくらいの民度だということでしょうか。やりきれない気持ちになります。
こういう連中を相手にしているんだという前提で、官僚とは闘わなければならないんですね。性善説など、とうの昔に放棄し、極悪人の性悪説で役人とは相対すべきなのでしょう。
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