SF作家の大御所、故・小松左京氏による傑作短編「物体O」(ぶったいオー)です。
ハルキ文庫の短篇集「物体O」に収録されています。
- 作者: 小松左京
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
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トンデモ話なのに、物理学の知識に裏付けされた圧倒的なリアリティ。登場人物の格好良さ(特に京都大学理学部の先生)。資本主義社会に対する痛烈な皮肉。政治家の無能ぶりに対する厳しい視線。読み進めるうちに、思わず日本地図を広げてしまいました。
この傑作短編小説を漫画で読みたい。そう強く思ってからすでに30年が経過しています。でも、誰も漫画にしてくれない。悲しいです。といっても具体的に何かしたわけではないので、贅沢は言えません。
(以下は作品内容に触れています。ご注意ください)
漫画化あるいは映像化を希望する理由。
「物体O」の途方もなく巨大な姿と質量をビジュアルで見たい。味わいたい。
「物体O」に襲われた(?)日本の姿をビジュアルで見たい。
「物体O」と日本の国土との境目が小説では鮮烈に描かれています。これをリアルな絵で見たい。
「物体O」が起こす不思議な気象の仕組みを図解で見たい。リングがレンズになって台風が「北」で発生するとか。ワクワクです。
そして衝撃のラストシーンを絵で見たい。
さらに、衝撃のエピローグを絵で(ここは漫画家さんの力量が試されます)、ぜひとも。
若手の漫画家では「小池ノクト」氏(代表作「6000(ロクセン)」を勝手に希望←オイ
ベテランでは「岡崎二郎」氏(代表作「アフター0(ゼロ)」をさらに独断で希望←コラ