自動車エレクトロニクスの展示会「ATInternational 2009」(7月15〜17日開催、主催:日経BP)を取材しました。
レポート記事をCQ出版の組み込みネットに掲載していただいております。
「電気自動車(EV)が実用化に向けてカウントダウン,充電インフラやバッテリの新提案が続々」
http://www.kumikomi.net/archives/2009/07/at_international_2009.php
ルノー日産が発表されるとされる電気自動車は、リチウムイオン電池を別売りとすることで、車両価格を低く抑えるようです。リチウムイオン電池は交換式で、基本料金と走行距離に応じた使用料をユーザーが支払う方式になりそうです。このバッテリ交換式電気自動車の普及には、バッテリ交換ステーションの普及が欠かせません。
バッテリ交換ステーションと充電スポットのインフラ整備を押し進めているのがベタープレイスです。記事にはしませんでしたが(推測が入るので)、イスラエルではルノー日産とベタープレイスが国策でバッテリ交換式電気自動車の普及を進めようとしています。デンマークにも同じ方式の電気自動車が入るようです。米国カリフォルニア州にも、バッテリ交換式電気自動車とバッテリ交換ステーションを導入する構想があります。
でもって重要なのは。日産は8月2日に電気自動車を発表予定ですが。その電気自動車は日本だけの普及を考えたものではなく、世界各地域、イスラエルやデンマークや米国などでの普及を考えたものになりそうだということです。「日本の電気自動車」ではなく、「世界の電気自動車」だということですね。世界各地で同じ規格のバッテリ交換式車両を走らせてこそ、バッテリのコストやバッテリ交換ステーションのコストが安くなります。共通部品で構築できますから。
ルノー日産は、ほかの日系自動車メーカーとはまったく違う方向を見ているようです。
それはそうと。これも記事にできなかったことです。
少なくとも2社は、ATInternational 2009に出展料を払わずに出展していることが判明しました。
そこまでやるか、日経BP。
「貧すれば鈍する」
悲しくなりました。
【追記】
会場のパシフィコ横浜の手前(写真)ではAT Internationalの看板も垂れ幕もありませんでした。
「海のエジプト展」という別のイベントの看板があるだけ。会場を間違ったのかと少し焦りました。
せめて看板あるいは垂れ幕は付けて欲しい。経費を節約するにも程度というものがあると思います。
そこまでやるか、日経BP。来年のATIはFPDと同時開催かも。