Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

ワンセグは廃れる

勝手な予測だが、「ワンセグは廃れる」と思っている。
携帯電話機やポータブルナビゲーションなどが内蔵したワンセグのことである。


廃れると考える理由はいくつかあるが、最大の理由は画質の悪さに尽きる。
340×240ドットという技術仕様を決めたのは大失敗だと思う。

地上デジタルのフルセグはHDTV規格で1920×1080ドットを出せる。1024×768ドットのモニターで見ても(リソースがHDTVであれば)地上デジタルのフルセグは地上アナログよりもずっと綺麗だ。


ところがワンセグになると、これがまったくダメなのだ。特に、野球やゴルフなどのスポーツ番組はつらすぎる。ボールが見えない。スコアが読めない。テレビ放送の重要な機能であるライブが損なわれている。


携帯電話機には画素補完技術で640×480ドットを表示している機種がある。ワンセグのままでは画質が悪いことの裏返しといえよう。


そして携帯電話機のワンセグはほとんど視聴されていない。
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/065/mobile_disuse_2007/
gooランキングだとユーザーの84.6%がテレビを視聴していない。


さらに、ワンセグでは番組の視聴率が分からない。よってコマーシャルの効果が分からない。
ということは、ワンセグ専用チャンネルを作っても、番組にスポンサーが付かない可能性が高い。


じゃあどうするのか。フルセグだろう。
携帯電話機にフルセグを載せてしまうのだ。
フルセグであれば、地上アナログよりもずっと高い画質を楽しめる。
もちろん、チューナーチップの消費電力が増えるといった問題はあるが。
最初は電池寿命に響くだろう。使わせ方を含めていろいろアイデアを出す必要がある。
フルセグで燃料電池の出番がくるかもしれない。


携帯電話機にフルセグ受信機能を内蔵し、1024×768ドットの液晶ディスプレイを載せる。
ボタン1個で録画できるようにしておき、内蔵HDDに動画を記録する。
技術的には結構難しそうだが、リソースをかければなんとか実現できる、と思っている。
そうなれば、ワンセグはもはや不要になる。
たぶん、2010年代のどこかで、ワンセグは黄昏を迎える。こう予測する。


それではフルセグを載せれば携帯電話ユーザーはテレビを使うようになるのか。
これについては実は、良く分からない。
テレビのコンテンツそのものが魅力を失いつつあるからだ。
ただ、ワンセグよりはフルセグのほうがずっと視聴しやすい、とはいえる。


携帯電話用モジュール開発企業や携帯電話用半導体開発企業などはフルセグ搭載に向けて走っている。そのことは間違いない。だから、「携帯電話機にフルセグが載る」とまでは言える。
その先はまだ、分からない。