Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

日本中の膿みを出しまくる時期


相方に指摘されたのだが「日本はようやく社会中の膿みを出しまくる時期」に突入したらしい。
政治に、官公庁に、企業に、社会に、毎日のように不祥事や違法行為がテレビや新聞でニュースとして流れている。


かつてのイタリアに代表されるように、英国や米国なども汚職の摘発や告発などが頻発した時期をくぐり抜けてきた。もちろん今だってなくなっているわけではない。
しかしかなりの浄化作用はあった。格段に良くなった。


日本でも不祥事が急に増えたわけではない。30年以上も前からやっていた違法行為が、ようやく白日の元にさらされたりしている。かつては闇に葬られていたり、隠されていたりしたものが、明るみに出てきた、という事例が少なくない。モラールは最近になって急速に低下したのではない。いつの時代にも、ある程度の割合でモラールの低い人間は存在していた(もちろん、モラールの非常に高い人間も存在する)。


内部告発が多いことも以前とは違う。内部告発の手段にはネットの普及が役立っている。告発しやすくなったことが重要だ。手段がネット以前には限られていた。事実無根の告発が増える可能性は少なくないが、ネット経由でも告発者は関係者に察知されやすい。危険が伴う。言い換えると、告発が虚偽である確率は、インターネットが存在したとしても、かなり低いと考えている。そして告発が事実かどうか検証するのは、報道機関や警察、検察、担当省庁などの役目だ。きっかけがないとこれらの組織は動けない。そのためには告発手段としてネットの存在は大きい。