デザインウェーブマガジン(Design Wave Magazine)は最近、技術者エッセイが少ないと少し不満だったのですが、2007年5月号(4月10日発売)は今までの鬱憤を晴らすように大爆発してくれました。とてもうれしいです。
●コラム「私の業務報告」(140頁)から「ASIC請け負い開発者の1カ月」
「サンプル・チップが顧客に届く」
「(顧客企業の)基板設計部の課長から・・・(中略)・・・誌面には載せられない語句のメールが届く」
「ノイズがひどいときの温度がマイナス30度付近・・・」
「LSIメーカにとっては保証外動作・・・・」
「LSIメーカが対応しないことが目に見えているため、温度の件は私までで止めておく(ばれたら首がとぶ)」
面白すぎます。危険です。
●コラム談話室「ある元外資系役員の憂鬱―ストック・オプションに気を付けろ」(148〜149頁)
日本のストック・オプション課税の不合理さが実例をもって解説されます。
国税の身勝手な方針変更によって利益を(実質的には)得ていないにも関わらず、課税されてしまう。本当に酷いです。
新聞記事は、本当に物事の表面しか伝えていないのだなあ、と感じ入りました。
正直な感想としてはこの寄稿は、部数の少ない(失礼!)デザインウェーブマガジンではなくて、週刊東洋経済や週刊ダイヤモンドなどの経済誌に(もう少しこなれた形で)掲載したら、と思います。それだけのことはある、内容です。