Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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飛行機の機内では決して上映して欲しくない、傑作サスペンス映画「フライト・ゲーム」

以前から気になっていた航空サスペンス映画「フライト・ゲーム」。ようやく視聴する時間が確保できました。

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結論から先に言ってしまうと「傑作」でした。

9.11テロ(2001年9月11日発生)をきっかけに、米国航空会社のエアラインには、「エアラインの保安官」こと「航空保安官」が機内に乗り込むようになりましたた。航空保安官はそれまで少人数でしたが、このテロをきっかけに数千人規模に大増員されたのです。

米国映画ですので、このことが前提になっています。1機に2名が乗務することになっているようです。航空保安官は拳銃を所持しています。映画を見る限りは、ですが。
ちなみに映画の製作年は2014年です。

そして映画の主人公が中年の訳あり「航空保安官」(リーアム・ニーソン)。いきなり、クルマの中で中年男性(主人公)がウイスキーをあおるシーンから始まります。アルコール運転???とか心配になります。でも、そうではなかったり。始めは少し分かりにくいです。

そして主人公は、ニューヨーク発ロンドン行きの米国系エアラインのビジネスクラスに乗務します(もちろん秘密に)。ちなみにもう1名はエコノミークラスに乗務(これももちろん秘密)。どうやらクラスごとに航空保安官は1名ずつのようです(事実かどうかまでは分かりません)。搭乗機が離陸して水平飛行に移ると、異変が起こります。

航空保安官が所持している専用回線のスマートフォン(というか、ブラックベリー?)になぜか、殺人を予告するメッセージが。「20分後に乗客1名を殺す。防ぐためには指定の口座に大金を振り込め」という脅迫でした。この専用回線は、普通の人間には使えないはず。なぜ使えるのか。そして誰がメッセージを送っているのか。

殺人を防ぐべく動き出す主人公。しかし、第一の殺人が起こってしまう。

深まる謎。見つからない犯人。そして第二の犯行予告がスマートフォンのメッセージに。

とにかくハラハラします。心臓に悪い悪い。

乗客リストをチェックし、犯人が指定する振り込み口座をチェックするため、地上のTSA(運輸保安庁、航空保安官は同庁の職員)と交信する主人公。すると驚愕の事実がTSAから伝えられる。困惑する主人公。そして混乱、惑乱。


旅客機の機内という密室を舞台にした殺人、というサスペンス映画。これを実際のフライト中に見る勇気はありません。




おまけ)「航空保安官」というシステムの課題(問題点)を浮き彫りにしようとする意図が、映画からは感じられます。2005年11月にはアメリカン航空の機内で、離陸前の乗客の1名が錯乱し、航空保安官によって射殺されるという事件が実際に起きています。拳銃を所持してエアラインに搭乗する航空保安官。自分の隣りに座っているかもしれないと想像すると、ちょっと嫌な感じです。

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米国系航空会社の国際線を中心に秘密裏に搭乗していると言われる、航空保安官。その仕事をうかがい知るためにも一度は見ておきたい。お勧めの映画です。


ちなみにアマゾンビデオですと、プライム会員は無料で視聴できます(プライム会員の無料視聴期間は終了することがありますので、現時点の情報とお考えください)。自分はプライム会員になっているので、こちらで視聴しました。