Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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映画「フライト・ゲーム」の主人公である航空保安官について少しだけ調べてみました

関連エントリー(前日)
飛行機の機内では決して上映して欲しくない、傑作サスペンス映画「フライト・ゲーム」 - Electronics Pick-up by Akira Fukuda


米国連邦政府の航空保安官を主人公にした映画「フライト・ゲーム」。


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あまり良く知られていないこの職業「航空保安官」のことを少しだけ調べてみました。


航空保安官は、もう少し正式には「連邦航空保安官」。
英文正式名は「Federal Air Marshal」。
エアマーシャル、スカイマーシャルとも呼びます。
米国連邦政府運輸保安庁(TSA:Transportation Security Administration)に属する組織、航空保安局(FAMS:Federal Air Marshal Service)がエアマーシャル制度を運用しています。

TSAは、FAMSを含めた様々な運輸保安の行政サービスを提供しています。そして求人広告を兼ねた公式の動画をYouTubeで配信しています。

FAMSに関する公式動画はこちらです。

www.youtube.com

動画を見ますと、現在のようなエアマーシャル制度が2001年の9.11テロをきっかけに成立していったことが良く分かります。
ブッシュ大統領がエアマーシャル制度の大幅拡充を決めてからわずか1カ月で600名のエアマーシャルが育成され、米国の国内線エアラインに配備されました。
現在では数千人のエアマーシャルが活動しているようです。


定番の情報サイトはウイキですね。ウイキは間違っていることもあるのですが、このテーマに関しては断トツの情報量を誇ります。
連邦航空保安局
連邦航空保安局 - Wikipedia
「スカイマーシャル」
スカイマーシャル - Wikipedia

エアマーシャルの訓練を伝えるこの記事も参考になります。
courrier.jp


米国のエアマーシャルはいくつかの事件が報じられています。

2005年11月にアメリカン航空機内で乗客がエアマーシャルによって射殺された事件です。
USATODAY.com - Air marshals thrust into spotlight

2014年9月には、ナイジェリアでエアマーシャルが注射器で刺されて入院するという事件が起きています。
www.afpbb.com


2017年4月に報じられた、デルタ航空の機内トイレにエアマーシャルが拳銃を置き忘れたという事件もあります。
www.cnn.co.jp

拳銃の置き忘れ。人間ですのでミスはありますが、なかなかに怖いです。


日本では2004年12月にエアマーシャル制度の運用が始まりました。「警乗」と呼んでいるようです。

正式文書がこちらです。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/12/121210_2/01.pdf

成田空港(千葉県警)、関西空港大阪府警)から始まりました。
最近では羽田空港(警視庁)でもエアマーシャル制度を始めています。
www.sankei.com


この記事がそれなりに参考になります。ちょっとあやふやな感じもしますが。
航空機警乗警察官『スカイマーシャル』の運用に見るハイジャック対策。万が一の対処の際には銃の使用も想定!機内で砕け散る特殊弾丸により、マッスル機内は傷つかない! | policemaniacs.com


日本でもJALANAの国際線には、エアマーシャルが搭乗することがある(全便は不可能)のは、間違いなさそうです。